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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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栄光の翼のその後 part7

お待たせしました

引き続き栄光の翼回になります

どうぞお楽しみ下さい

フォールが宿屋のベッドに運ばれた後、看病をするステラとは別にドヴォルとウィズは二人で酒場で酒を酌み交わしていた。


「しかし変異種が続けざまとはついてねぇぜ」

「同感です。しかしまさかフォールがあれほど簡単に倒されてしまうとは……。思ってもいませんでしたよ」

「ケッ! 俺たちのリーダーともあろうものが情けねぇ。変異種とはいえ俺ならあいつの攻撃を受け切れたってのによ」


グイッと酒を飲みながらドヴォルがボヤく。二人は後から栄光の翼に加わったが、だからといってフォールたちに対して敬意を示す事はなかった。それどころか自分たちが入ったおかげでAランクにまで上り詰める事ができたのだと言わんばかりの態度を取っているのだ。


「しかしステラも律儀ですね。責任をもってフォールの治療に専念するとは。息抜き程度に来れば良かったものを」

「あいつはフォールの女だからな。見た目は良いが所詮尻軽だ。まぁお願いしますと頼み込んでくるなら相手してやってもいいがな」

ドヴォルは無類の酒と女好きで、栄光の翼の名を使いこれまでかなり好き勝手やってきている。さすがに同じパーティーでフォールの恋人でもあるステラには手を出さなかったが。


「それにもう間もなくとんでもねぇ美人がやってくるからな。ククク。今から何をして遊ぶか考えるとたまんねぇぜ」

「全く……。女遊びもほどほどにしてくださいよ。それに彼女は我々の更なる跳躍のための必要な人材なんですから」


笑うドヴォルにウィズはため息をつきながら注意を促す。そうもう間もなく、あの女がやってくる。騎士団所属という肩書を持ちながら美しき美貌を持つ女性。初めて見た時はその姿に思わず見とれてしまうほどだった。


それに加えあの体つき。抜群のプロポーションを持つ彼女を見ると男としてたぎってくる。ドヴォルは既にこれから先の事を思い浮かべずにはいられなかった。


「おいおい、あんな上玉を相手にほどほど何て無理言うなよ。お前は興味ねぇのか?」

「興味がないといえば嘘になりますが……。天才の私にはやる事が色々あるんですよ」


女好きとのドヴォルとは別に、ウィズにも自分の目標があった。栄光の翼の一員。この肩書もかなりのものになってきたがそれだけでは足りない。


天才の自分ならさらに上、いやもっと上を狙える。そう考えているのだ。うまくいけばSランクに届くかもしれないし、国王に注目される天才として自他ともに認められる存在になれるかもしれない。


名声


ウィズが望むものはただそれだけであった。

フォールたちのパーティーに入った事で他のパーティーが苦戦する敵を、自分の魔法で簡単に倒せる。それがたまらなかった。

他の魔法使いなら魔法を数発撃たないと倒せない魔物が相手でも、自分なら一撃で倒せる。

ギルドで活動する中でそれが当たり前となり、自分には天性の魔法の才があると気づかされたのだ。


「それにその条件を満たすためにはあの無能を何とかしないといけませんからね」


自分の為に、そして目の前にいる仲間の為に。互いの目的を達成するためにはあの無能が邪魔だ。あの騎士団の女との賭けにもあの無能が絡んでくるのだ。


「おいおい、あの無能が何かできると思ってるのか? 何もできねぇから無能なんだろ?」

「無能を馬鹿にしてはいけませんよ。私くらいの天才になれば無能であっても駒の一つとして扱えるくらいには性能を引き上げられるんですから」


そう油断してはいけない。いくら相手が無能でもうまく使えば驚くほどの成果を出す事がある。現に天才である自分もあの無能をパーティーに貢献できる形で様々な使い方をしたという実績があるのだから。


「ならどうするんだ? 俺としちゃ見世物になってくれりゃ酒のつまみくらいにはなるが」

「そう……ですね。そうだ! 良い案がありましたよ」


天才を自称するウィズがヒソヒソとドヴォルの耳に自分の案を伝える。


「ククク。面白れぇじゃねぇか。無能なりに使い方があるって事か」

「いい案でしょう? まずはステラに相談しましょう。その上で行動しましょうか」


ニヤニヤと笑みを浮かべる二人はその案を実行するために、まずはステラのいる宿屋に戻る事にした。


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