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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 取引する

また台風来てる……

みなさんくれぐれもご注意を

私も台風に負けず何とか投稿続けます!

「君に手を貸すって事はさ。オークたちと戦うって事になると思うんだ」


俺は呼吸をする事も忘れ、彼女の言葉をただ静かに聞く。


「もしオークの群れの中にオークエンペラーがいたらさ、一対一で戦わせてほしいんだ。それも誰の邪魔も入らない形で」


オークエンペラーと一対一の勝負。それがレイシアからの要望だった。


「タ……タイマン!?」

「そうそう。その状況を作り上げてくれるのなら君に手を貸してもいいよ」


その要望に俺は思わず驚きの声を上げる。まさかオークエンペラーとタイマンさせろと言ってくるとは。


(いや全く想像できないという訳でもないか……)


そういえばと俺はこれまでを振り返る。ミラーナと手合わせという名の戦闘をしている時に、ミラーナの力を見た彼女は闘争心に火が付いたのか、かなり高揚した状態になっていた。


(ああ見えて戦闘狂なのかもな……)


もしかすると彼女は強者との戦いを望む存在なのかもしれない。ギルドでも高ランクのモンスターを狩る事を生きがいにしている者がいるという話も聞いた事があるくらいだ。

見た目は普通の少女に見えるレイシアだが、どうやら一癖も二癖もある人物だったようだ。人は見た目だけで判断してはいけないというのはこういう事なのだろう。


(となればあの強さにも納得がいくな)


強者との戦いを繰り広げる事で今の実力を手に入れたという可能性も十分考えられるのだ。そう来れば彼女の要望もあながち理解できなくもなかったりする。


「あっ! でもオークエンペラーがまだいると決まった訳じゃないから……。その時は……ツケって事で」


これまでオークエンペラーがいるだろう前提で話をしたが、まだいると決まったわけではない。あくまでレイシアが何か良からぬ気配を感じたというだけだ。とはいえツケで良いと言ってくれているという事はどうやら彼女は俺に力を貸してくれるつもりではあるようだ。


(オークエンペラーとタイマンか……)


もし仮にオークエンペラーがいるならオークの総大将となっているはず。そうなればおそらく一番後ろに陣取っているだろう。そんな存在と一対一の状況に持っていけるようお膳立てするのは至難の業だろう。


それでもレイシアの力を借りる事ができる条件と考えれば決して悪くない。そもそも今や彼女を頼るしか手段がない。そうとなれば俺の取れる手は一つだけだ。


「分かった。その条件を呑むよ」

「契約成立だね」


そう言いレイシアがスッとこちらに手を伸ばしてきた。改めて挨拶をという事なのだろう。


「それじゃあ。よろしく頼むね、ヒューゴ」

「ああ、こちらこそよろしく頼む。レイシア」


こちらも手を伸ばし、彼女の手を握って握手をかわす。こうして俺はレイシアの力を借りる事となり、今後の行動を共にする事となった。


「そうと決まれば……。コンビ結成記念にパーっといこうか。店員さーん! さっきのパフェもう一つ頂戴!」


早速切り替えたのか、レイシアは先ほど注文したパフェを再び頼んでいた。見ているだけで胸やけしそうなくらい甘そうな代物だったが、そんなに何度も食べられる物なのだろうか。


「あっ! 会計はよろしく。頼むよリーダー!」

「俺持ちかよ!」


突然の会計催促に思わずツッコミを入れる。しかも何故かリーダー扱いされてるし。


(まぁこれも必要経費か……)


謎の出費が発生したが、頼もしい味方が加わってくれたのは非常に心強い。

俺とレイシアは食事を取りながら次にどう動くかを考える事にした。


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