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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 侵入する

ごめんなさい!

バタバタしてて昨日の分書けませんでした

こんな感じで不定期投稿にしばしばなってしまう可能性ありますがご容赦を

俺とミラーナは何とか衛兵たちの目を掻い潜りつつ、領主の屋敷の元までたどり着いた。


「やっぱりというべきか」

「さすがに入口に見張りがいるわね」


屋敷を守るようにして衛兵が二人たっている。彼らを倒し、突破する事は可能だが、そうとなれば屋敷内は大騒ぎ。下手をすれば会うどころの話ではなくなる。


「私が彼らを入口から引き離すわ。ヒューゴはその隙に屋敷に侵入して」

「その隙にって……。そんな事して大丈夫なのか?」

「私も騎士団の一員。やりようはいくらでもあるわ」


正直、ミラーナに囮役をやってもらうのは俺としても心苦しいが、騒ぎを起こさず侵入するには彼女を頼るしかないのが現状だ。


「分かった。お言葉に甘えるよ」

「すぐに後を追いかけるから」


そう言って彼女は一人で屋敷の前にいる衛兵たちに話しかけに行く。するとミラーナの後に続くようにして衛兵たちが入口の前から離れる。

一体どういう会話をしたのか気にはなるが、今が忍び込むチャンスだ。


(ミラーナ……無事に戻ってきてくれよ)


俺は感謝と心配を胸に抱え込みつつ屋敷に侵入した。


(後は見つからずに、領主の元に向かうだけだな)


栄光の翼に所属していた時に何度か屋敷の中に入った事があるため、内部の構造は把握している。その時はパーティーのおこぼれ状態ではあったが、一応メンバーの一員として表彰された事もある。苦い思い出ではあったが意外な形で役に立った。


(さて、それじゃあ行きますか)


俺は気配を隠しつつ、領主のいる部屋に向かう事にした。栄光の翼で散々こき使われていたため、気配を隠しつつ足音立てずに歩く事ができるようになってしまった俺からすれば、楽なものだ。


(本当に意外な形で役に立つな……)


パーティーにいる時は気配に敏感な魔物を相手にする事もあったため、俺はフォールたちに無理難題いわれ、こういった技術も身に着けたのだ。

最も忍び足で魔物に近寄った後は逃げられないよう抱きつき、そのまま魔物ごと攻撃されていたのだが。


(っと何とかついたか)


途中で見回りをしているらしき衛兵の姿を見かけたので軽く速度ダウンの魔法をかけておいた。効果を大きくすると何かあったのではないかと疑われるため、微小にしておいた。


すると魔法をかけたものは、つまづく動作を見せたのだ。つまづくくらいならうっかりしていた、疲れていたと勝手に思い込んでくれるだろう。これならば俺の仕業だとは思わないだろう。

そして俺は領主の部屋に足を踏み入れた。


「何だね? ノックくらいしたら……貴様は!」

「久しぶりだな。その節はどうも」


本来そこには存在しないであろう俺の姿を見て領主が驚きの声を上げる。


「何だよ。俺の事探してたんじゃないのか?」

「えっ衛兵どもは何をやって」

「俺もあんたに話があるんだ。お互いに誤解があるようだし話合わないか?」

「なっ!? か……体が!」


念のため、領主に対して俺はステータスダウンの魔法をかける。これならば何か行動を起こしたとしてもすぐに対応できるはずだ。魔法をかけられ、いつもとは違う自分の体に、領主も違和感を覚えたようだ。


「話だと? 私には貴様と話す事など何も」

「まず初めに。衛兵たちが俺を追い回してくるんだが一体どういう事なんだ? どうやらウィズが絡んでるみたいだが」

「そ……それは」

「悪いが俺は何かした覚えはないんだがな」

「ヒィ!」


ちょっと脅すように声色を変えると領主がこれまでの経緯を話してくれた。どうやら事の発端はミラーナが俺と行動を共にすると言ったあの日から始まっていた。


騎士団から派遣された人物が事もあろうか無能と呼ばれる俺と行動を共にする。これがギルドや領主にとっては予想外、かつ面白い話ではなかったらしく、何とかしなければと対策を取る事となった。


ミラーナは魔の森の調査をするため派遣されと言っていたが、まぁ騎士団とギルドと町の領主、三組のお偉いさん方が絡む以上、それ以外にも裏の何かがあるのだろう。


そのため、俺の存在が邪魔だったようで、何とか俺を処分しようとしてたところに栄光の翼の敗北の報告が上がってきた。それを何とか利用できないかと考えた所、パーティーのウィズと相談する事で俺にありもしない罪をなすりつける事に決めたようだ。


「ならあんたはありもしない罪を俺になすりつけようとしたって事か?」

「無能と呼ばれるお前が……お前一人が犠牲になれば丸く収まる。私は領主として当然の事をしたまでだ」


事なかれ主義のこの領主の事だ。大方適当に相手の言う事に従いそのまま行動に移したのだろう。他人の事を考えようともせず。


「まぁいい。あんたにはこれからやってもらわないといけない事があるからな」


さて、これからが本番だ。俺は脅す形で領主と交渉を始める事にした。


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