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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 策を模索する

後二日

何とか投稿できるよう頑張ります

どう動く? この質問に対し、俺とミラーナは即座に答えられずにいた。


「正直言うと状況は良くないね。オークエンペラーの姿こそ見てないけど、オークたちが群れて行動してる事は確かだし。早く動くに越したことはないかな。けど」

「当のギルドは存在しないであろう変異種の対応に手一杯でそっちを気にする余裕がないってとこか」


俺とミラーナがギルドに報告しに行った時も受付嬢たちは俺たちの話を一切信じようとはしていなかった。


「私が仕入れた情報によると、近々ギルドで討伐隊が結成されるみたいだね。Aランクの上位チームは渓谷の探索に。Bランク、Cランクくらいのチームは魔の森の探索に行くみたいだよ」


ワイバーンはBランク、ウッドモンキーはCランク判定を受けている魔物だ。それの変異種となればそれ相応のランクを持つパーティーを投入する必要がある。ギルドはそう考えたのだろう。


実際その考えは悪くはないし、俺がギルドの職員だったとしても同じ作戦を取る可能性がある。最も変異種の情報が真実なのであればだが。


「でもワイバーンやウッドモンキーの変異種情報が虚偽だとしたら実際は……」

「Aランクチームは空振り。Bランク以下のチームは無警戒の状態でオークの群れに襲われる。それもジェネラルクラスの魔物を含めたね」


そうなれば多くのパーティーが壊滅してしまうだろう。本来であればAランクチームも魔の森に向かい、事前にオークが群れで行動しているという事を頭に入れた上で探索を行わなければならない。

オークは知性が低い。そんな認識をしたままだと、オークたちの策にハマり、無抵抗のままなぶられる可能性がある。あのワイルドベアのように。


「私としてはこの町から逃走をお勧めするかな。多分抑えきれないよ」

「「っ!?」」


逃走を推奨する発言。それを聞いた俺たちは呆気に取られてしまう。


「町の人たちを見捨てろっていうのか!」

「自分の命第一だと思うけどね。私は今日この町を発つつもりだよ」

「そんな……」


確かにオークジェネラル含む、オークの大群が一斉に流れ込んでこようものならいくらギルドがあるとはいえ、勝てるとは限らない。下手をすれば多くの犠牲が出る事もあり得る。


「騎士団に応援を要請したわ。彼らが来てくれるなら」

「応援が来る日程は? 人数は? 来る人の実力は? オークだけならともかく、ナイトやメイジ、ジェネラルに加えエンペラーがいる可能性もあるんだよ? 本当に何とかなると思う?」


レイシアの返しにミラーナはギュッと拳を握る。確かに彼女の言う通り、騎士団からオークたちを討伐できるほどの大人数が来る保証はない。

それに騎士団とはいえ、そこに所属している者たちの実力もバラバラだ。ミラーナはかなりの実力者だが、彼女と張り合えるくらいの実力が大勢来るとも限らないのだ。


「さてと、それじゃあ私は失礼させてもらうよ。これで君から貰った回復薬代(・・・・)分の借りは返せたと思うし。女将さん、朝ごはんご馳走様! お金はここに置いておくよ!」


机の上に朝食の代金を置き、レイシアはその場を去っていった。


「「……」」


一方で俺とミラーナの頭の中は真っ白になっていた。様々な感情が入り乱れ、今もなお頭を整理できていない。


(この町が滅ぶ?)


どちらかというとこの町では酷い扱いを受けてばかりだった。パーティーからは無能と呼ばれ、他からは寄生虫だの言われ、酷い扱いばかり受けてきた。


だが町にいる人は悪い人ばかりではない。武器屋のドルトンのように自分の事を下に見ず接してくれる人も少なからずいるのだ。

それに、何だかんだでこれまでこの町で過ごしてきた事もあって愛着もある。無能と馬鹿にされつつも、ギルドの一冒険者として活動してきた以上、この町を簡単に見捨てるという選択肢は俺には取れない。


(何か方法があるはずだ……。何か)


町を守るための作戦、それを俺は考える事にした。



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