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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 報告を受ける

サブタイのネタ考えるの地味にきつくなってきた

助けて下さい

宿で朝食を取りながらレイシアが昨日手に入れた情報というのを聞く事にした。


「結論から言うとオークエンペラーの姿は目撃できなかった。だから本当にいるかどうかも分からない」


俺たちと別れた後、レイシアはワイルドベアを運ぶオークたちの後をこっそりつけ、彼らの縄張りがどこにあるか突き止めようとしたようだ。


「オークたちの活動範囲はかなり広いね。森のかなり深い所まで歩いたから間違いないよ」

「かなり深い所?」

「あのあたりだとミノタウロスくらいの魔物と遭遇してもおかしくないんじゃないかな」


ミノタウロスはAランク相当の冒険者がいてようやく倒せるくらいの強さの魔物だ。それくらいの魔物が生息している場所となれば、森のそれもかなり奥の方だろう。

オークの後をつけていたとはいえ、それほど深いところまで一人で潜りこめる彼女の実力はやはり相当なもののようだ。


「ただ……途中でかなり嫌な気配はしたんだ。先にとんでもない何かがいる。そんな感じの気配が……」

「嫌な気配か……」

「本当はその気配の正体を探りたかったんだけどね」


もしも彼女が感じた気配というのがオークエンペラーのものなのだとしたら……。どうやら予想は最悪の方向に向かってしまっているようだ。


「オークたちがどれくらいの数がいるか分からなかったし、一見つかってしまったら逃げ切れる自信もなかったからね。それに私の事を心配してくれる人もいるみたいだし」


ニヤニヤしながらレイシアがこちらに笑みを浮かべている。それを見たミラーナはどこか面白くなさそうにむぅとしかめっ面をしている。


「まぁ私としてはすぐに部隊を編成して魔の森探索をした方がいいと思うな。オークエンペラーはともかくオークジェネラルが少なくとも一体いるのは確実だし。早めに処理しないと大変な事になると思うよ」


彼女の言う通り、早めに手を打たなければ手遅れになるだろう。もしもオークたちが群れでこの町を攻めてきたとしたら、間違いなく壊滅する。


「一応ギルドには報告したんだけど。ただ……」

「聞き入れてもらえず門前払いされたって所かな? 何せギルドの人たちはウッドモンキーやワイバーンの変異種の事で頭がいっぱいみたいだからね」

「知っていたのか」


どうやら昨日俺たちが聞いた、ギルドでの話もすでに知っていたようだ。


「ちなみに、ウッドモンキーの変異種の話は偽情報だよ。ワイバーンの方はまだ確証は取れてないけど、そっちも多分嘘じゃないかな」

「えっ? どういうこと?」

「その報告をしたのは栄光の翼のメンバーだからさ。それに栄光の翼が変異種と判断したウッドモンキー。彼らとウッドモンキーたちが戦っているのを私は見ていたからね」

「「なっ!!」」


まさかの発言に俺もミラーナも驚いてしまう。まさか自分たちだけでなく、栄光の翼のメンバーたちの戦いをも監視していたとは。


「彼らはこう思ってたみたいだよ。Aランクの自分たちがウッドモンキーに負ける訳がない。そんな自分たちを苦戦させたウッドモンキーはただの個体じゃなく変異種だ。ってね」


確かに俺が栄光の翼にいた時もウッドモンキーとは何度も戦った事がある。その時は俺がウッドモンキーたちの注意を引きつつ、魔法をかけていた。そこにフォールたちが一斉攻撃を行い、ウッドモンキーたちにダメージを与えるという作戦を取る事で、難なく彼らを撃破する事ができていた。


その時の俺たちはウッドモンキーが世間一般で言われているほど素早い魔物とは思っておらず、むしろ簡単に討伐できた事でこの程度かという認識したくらいだ。

よくよく考えればあの時、俺は速度ダウンの魔法を使っていた。それの影響で相手の速さが落ち、討伐が簡単になったのだろう。


「はっきり言って戦いっぷりはひどかったよ。鎧を着こんだ大男は攻撃も遅いし反応も遅い。眼鏡をかけた男は詠唱は遅いし、使ってる魔法も下級で威力も低い。あれじゃあダメージを与えられないのも当然だよ」


その二人は特徴的におそらくドヴォルとウィズの事を言っているのだろう。俺がパーティーにいた時はドヴォルは超火力のアタッカー、ウィズは様々な攻撃魔法を使いこなす優秀な魔法使いというイメージだったが、レイシアにはそう見えなかったようだ。


「残りの男女ペアはこの二人よりはマシだったけど……それでもマシなだけでAランクの実力者とは呼べるものじゃなかったよ」


残りの二人はフォールとステラの事だろう。この二人も俺から見れば、かなり優秀な実力者だと思っていたが、俺の評価とは一転してあくまでマシなレベルらしい。


「というよりAランクどころかBランク、良くてCランクくらいの実力だよ彼らは。一体誰が彼らをAランク認定したんだろうね。もしくは彼らのような実力者でもAランクになれる規格外(・・・)の何かがあった。そう考えるのが自然かな」


レイシアの目がスッと俺を見据えている。どうやら彼女はフォールたちがAランクに行けたのは彼ら自身の実力で行けた訳でないと完全に思い込んでいるようだ。


「その通りよ。彼らがAランクに行けたのはヒューゴのおかげに決まってるじゃない。ヒューゴがいたから簡単に魔物を退治。それも自分たちより遥かに格上の魔物を倒せたに違いないわ」


まるで自分の事のようにえへんと胸を張りミラーナが威張る素振りを見せる。


「といっても俺の力は……。それに俺より二人の方が」

「私と彼女の戦いをあんな簡単に止めておいて良く言うよ。あれでもあの時、かなりの力を出してたんだけどなぁ。それをあんな簡単に止められて……。自信を無くしそうだったよ」

「そうよ。ヒューゴの実力は私が保証するわ。現にワイルドベアやキラータイガーをあんな簡単に倒せたんだし。あなたの魔法は本当に規格外よ」


散々無能と呼ばれていた俺だが、改めて自分の事を認めてもらえるというのは本当にうれしいものだ。


「ってかなりの力って何よ! やっぱりあなたあの時本気だっ」

「おっと話が逸れたね」


ミラーナがツッコミを入れようとしてきたのを察したのかレイシアが話をもとに戻そうとする。そして彼女は真剣な表情でこう問いただしてきた。


「さてここからが本題だ。これからどうするか何だけど、君たちはどう動く?」


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