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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 訪問される

今日から一週間

またお願いします

「ふわーーー。何だもう朝か」


気が付けばいつの間にか朝日が昇っていた。どうやら知らない間に完全に眠ってしまっていたようだ。


(さて……これからどうするかな)


とりあえずだがミラーナが騎士団に手紙を送ってくれている。手紙の内容を全て信じてもらえるかは分からないが、少なくとも何かしら動いてはくれるだろう。


考えているとぐぅーーとお腹が鳴る。昨日帰ってきてから食事をしたというのにもうお腹が空いている。


(とりあえず、女将さんに朝食を作ってもらうか)


扉を開け、俺は女将さんに朝食を作ってもらえないか相談しに行こうとする。その時、鼻に何やら良い匂いが漂ってくる。


(この匂いは……もう朝食を作ってくれているのか?)


これはありがたい。すぐに朝食にありつけそうだ。足を動かし俺は匂いのする方向に向かう。


「おはよう。いい朝だね」


聞こえたのは女性の声。この宿にいる女性はミラーナと宿の女将の二人だけ。しかしその声は二人のどちらのものではなかった。


「なっ!?」

「うーん。この宿はいいね。落ち着いて食事ができるし、ご飯も美味しい」

「あら、うれしい事いってくれるじゃない。あら、お兄さんおはよう」


聞こえた女性の声とは別の声、宿の女将がひょこッと調理場から顔を出しこちらを見てくる。


「今からあなたの朝ごはんも作るわ。ちょっと待ってて頂戴」

「は、はぁ……」


そういい、女将は再び調理場に姿を消した。


「って何で君がここにいるんだ!」


さりげなく馴染んでいる目の前の人物の存在に対し、思わず俺は大声を上げる。


「もう……朝からうるさいわねぇ。近所迷惑よ……」


俺の声に反応したのか、ミラーナも眠そうな顔をしながら自分の部屋から姿を現した。


「やぁ、おはよう。昨日ぶりだね」

「昨日ぶりね…………って!」


ミラーナもまた俺と同じように予想外の人物が宿にいる事に対し、驚きを隠せずにいた。


「何であなたがここにいるのよ!!!」


俺たちよりも先に宿で朝食を取っていたのは、昨日行動を共にした女性、レイシアだった。




「また可愛い子が来たわねぇ。あなたモテモテじゃない」


何故こうなったのか。俺とミラーナは、宿の女将、そしてレイシアの四人で机を囲い朝食を取っていた。


「ふふ……本当に彼はすごいんだよ。その魅力に私も」

「ちょっと! ヒューく……ヒューゴはあなたのものじゃないわよ!」

「えーー。私まだ何も言ってないんだけどなぁ」


ニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべるレイシアに対し、ミラーナはぐぬぬと拳を握りしめていた。


「熱いわねぇ。私にも昔、こういう時があったわぁ。懐かしい」


女将も昔の事を思い出しているのかしみじみとしている。


「ところで、どうしてここに? それにどうやって?」


彼女の性格上、たまたまここに訪れたとは考えにくい。何かしら理由があっての事なのだろう。


「いやー苦労したんだよ。元栄光の翼の君と騎士団所属の美女騎士様。良くも悪くも目立つ君たちだけど、滞在しないといけない以上、どこかに泊っていると思ってさ。頑張って探し当てたんだよ。君たちの宿泊先」


どうやら彼女は俺たちがこの町を拠点にしていると判断し、俺たちの事を探していたようだ。

この宿屋はそれほど大きくなく、通りも人通りが少ない。一見、外から見ると普通の家にも見えなくはない宿だ。そのためか俺もミラーナも目立つ事なく何とかゆっくりと体を休める事ができている。


「あなたも暇人ね」


パンを食べながら、嫌味を言うミラーナ。どうやらレイシアに対し不信感を抱いているようだ。俺個人の印象としてはレイシアは悪い人物には見えないし、実力もある。

彼女と繋がりを持つのは悪くはないと思うのだが。


「昨日別れた後の話をしようと思ってね。君たちには色々迷惑をかけたから、情報料はタダにするよ。悪くはないでしょ?」


レイシアは俺たちと別れた後、単独でオークジェネラルの様子を見に行っていた。そんな彼女がわざわざ報告に来たという事は……。

「分かった。遠慮なく聞かせてもらおう。タダなんだろ?」

「そうこないとね。貰えるものは貰っとかないとね」


ミラーナはまだ納得していないようだが、情報を貰えるのはありがたい。俺たちはレイシアから話を聞く事にした。


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