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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 提案される

久々の主人公パートです

話を忘れてしまってる方もいると思いますので過去見直しをして頂ければ

ではどうぞ

(この人!? 強い!)


突然謎の女性に声をかけられた事に驚いたが、それ以上に俺の脳内で警鐘が鳴り響いている。目の前の存在は只者ではないと。


「無反応? 挨拶の仕方……間違えたかな?」


あごに手を当て考える素振りを見せる女性。だがそれでいて全く隙がない。それどころかその動作動作一つに目を配らなければマズイ。そんな考えが頭をよぎっていた。

隣にいたミラーナもまた目の前の女性に対し、自分と同じ考えを抱いているのか、いつでも戦闘に入れる態勢を取っていた。


「あれ? もしかして警戒されてる? 落ち着いてよ。今ここで君たちと争うつもりはないからさ」


両手を上げ、戦うつもりはありませんよとアピールしてくる。わざとやっているのか分からないが、こちらに敵意を無い事を示した影響か、先ほどまで頭の中で鳴っていた警鐘の音がいつの間にか無くなっていた。

ミラーナもそれを感じ取ったのかふぅっと息を吐いていた。


「分かってもらえたみたいだね。これで話ができると考えていいのかな?」

「悪いけどいきなり警戒しないといけないくらいプレッシャーを放ってくる人の事、信用はできないな」

「ええ……。やっぱり警戒されてるか……。んーじゃあ興味引く話をしようか? 例えば君たちが追っている魔の森の情報。それについて知っている事があるって言ったら興味を持ってくれるかな?」


女性の言葉に思わず俺とミラーナが目を合わせる。情報屋ですら掴み切れていない情報。それを持っているというのだから思わず話に耳を傾けてしまう。


「おっ、興味を持ってくれたみたいだね。君たち魔の森に行くんでしょ? だったらさ、時間がもったいないから歩きながら話そうと思うんだけどどうかな?」


もし彼女が本当に魔の森の情報を持っているとすればそれを見逃すのは勿体ない。だがそれ以上に彼女からはそれ以上に得体の知れない何かを感じる。

それに加え魔の森に行く以上、当然魔物も出現する。魔物の出る場所で得体の知れない者と行動を共にする。得られるものは大きいがそれ相応の危険がありえるだろう。


「いいわ。その話のりましょう」

「っ!? ミラーナ!?」


ミラーナが相手の提案に飲んだ事に対し俺は驚きの声を上げる。驚きつつもミラーナの真意を確かめるために、目の前の女性に聞こえないようひそひそと話しかける。


「もし彼女が私たちが知らない情報を握っているならそれを見逃すのは勿体ないわ」

「でも危険だ。魔の森は魔物が出るし、そこで見ず知らずの人と行動するっていうのは」

「大丈夫よ。だってあなたがいるもの。ヒューゴがいてくれるなら大丈夫!」


全く、この幼馴染は。無能と呼ばれている俺をどれだけ信用してくれているのか。それにこうなってしまった以上、ミラーナを説得し返すというのもおそらく無理だろう。


「確認だけど私の提案を受けるって事でいいのかな? 君たちの言う事も最もだから私を警戒するのなら断ってくれても構わないけれど」

「いや……君の提案。引き受けようと思う。誰から聞いたのか分からないけど、"俺たちが魔の森についての情報を探している"という事も知ってるみたいだし。そんな君が俺たちに接触してきたんだ。持っている情報もそれ相応のものなんだろ?」

「へぇ……中々言うじゃないか。やっぱり私の目は狂っていなかったみたいだね。それじゃあ交渉成立だね」


女性がうんうんと頷き納得した様子を見せる。どうやらここで俺たちと争うつもりはないようだ。最も言葉の粗を探すとすれば"ここ"では争うつもりはないだけで他の場所ではそうとは限らないという可能性もあるだろう。

パーティーから追放された影響なのだろうか。どうもここ最近、色々な事を深く勘繰りすぎてしまう。


「それじゃ、時間も勿体ないし歩きながら話そうか。あっそういえば自己紹介をしてなかったね」


女性は改まって俺たちの前に立ち、お辞儀の姿勢を取る。


「私の名前はレイシア。よろしく頼むよ」


こうして俺たちはレイシアと名乗る女性と共に魔の森に向かう事となった。


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