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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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栄光の翼のその後 part4

本編楽しみにしてた方ごめんなさい!

ここで切りたかったのですがもう少し続きます。

逆に追放パーティーのその後を楽しみにしている方は楽しんで頂ければと思います

「何を言っているんですか!? そんなの無理に決まっているじゃないですか!」

「あっ!? お前荷物持ちの依頼を引き受けたんだろ? だったら囮役をするのも当たり前じゃねぇか!」

「私は荷物持ちを引き受けただけで囮をするなんて一言も」

「荷物持ちが囮役をやる。当然の事でしょう?」


男はあきれて声も出ない状況になっていた。荷物持ちの仕事は雑用を引き受け、他のパーティーが戦闘に集中できるようサポートするのが仕事だ。

囮役というのも本来は防御力が高いメンバーが引き受けるのが冒険者として当然の考えであった。


「さすがにそれは……。囮役なら体力があって鎧を着こんでいるドヴォル様がそれをやるのでは?」

「ああ!? 栄光の翼の最強アタッカーの俺に囮役をやれだと!? てめぇ!? 何ふざけた事いってやがる!」


男の発言に苛立ったのかドヴォルが胸ぐらをつかむ。


「ろくに戦闘もできず、歳だけ食ったおっさんが俺様に指図とはいい度胸してやがるな」

「同感ですね。温情で雇ってやったというのに……。まさかこんなゴミみたいな男だとは思いもしませんでしたよ」

「ただでさえキモイおっさんなのに仕事もできないなんて……。ありえないんだけど」


何故自分が悪者扱いされているのか。男は全く理解する事ができない。


「君の仕事は僕たちをサポートする事だろう? だったら僕たちが万全の状態で戦えるようするべきなんじゃないか?」


ポンとフォールが男の肩に手を置く。


「もし君がここで職務放棄をするならそれをギルドに報告しないといけなくなる。それもAランクの俺たちがだ。どういう事か分かるよね?」


その発言を聞いた男は顔が一瞬で真っ青になった。これは一体どういうことなのだ? 快進撃を続け、ギルド期待のエースたちが揃う最強パーティー。あの栄光の翼のメンバーがこんなろくでもない奴らばかりなのか?


万年Eランクに所属している自分と今や皆の憧れとなりつつある、Aランクの面々、どちらのいう事を信用するかと聞かれれば誰もが同じ回答をするだろう。

様々な考えが男の頭に浮かぶがとにかく今は彼らの言う事を聞くしかない。男はしぶしぶワイバーンを引きずり出すための囮役を引き受ける事となった。


「ちくしょう……。何でこんな事に」


自分にしか聞こえない声で男は自問自答する。

荷物持ちとはいえ、あの大活躍中のパーティーと一緒に行動できるとは夢にも思っていなかったし、同時にチャンスとも思っていた。しかし現実はこの有様である。事もあろうか低ランクの自分に囮役を引き受けさせるというえげつない行為を当然のように行ってきたのだ。

とはいえ彼らの実力は本物、逆らえばどうなるか分からない。恐怖に怯えながらも男はしぶしぶ歩を進める。


「うう……、ここに」


歩いている途中で大きな穴を見かける。ワイバーンは雨風を防ぐために、山などに大きな穴を作り、その中で巣を作る習性をもつと言われている。

自分の予感が正しければこの中にきっと……。


「くそ! やってやる!」


鼓舞するように声を出し、男は持っていた石を大穴目掛けて投げつける。


「ぎゃぉぉぉぉ!」

「ひぃーーーーーぃぃぃ」


突然の咆哮に驚き、思わず声を出してしまう。どうやら当たりだったようだ。


「た……たすけ! ひぃーーー!」


声の主の姿を確かめる間もなく、男はひたすら走り、来た道を必死で戻っていた。


「おい、お出ましだぜ」

「まさかこれほど速くワイバーンを引き連れてくるとは。あの無能よりは役に立ちそうですね」

「そうね。無能のあいつは安全がどうとか言って文句ばかり言ってきたから本当に目障りだったわ」


思ったより速く仕事をこなした男を見て三人は思っている事を口に出す。


「みんな戦闘態勢を取るんだ! 目標はワイバーンの撃破だ!」


フォールの掛け声に合わせ全員が戦闘の態勢を取る。こうして栄光の翼とワイバーンによる戦いが始まる事となった。


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