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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 次の目的を決める

何とか今日分投稿間に合いました

よろしくお願いします。

情報屋から魔の森の情報を仕入れた俺とミラーナは話をしながら路地を歩いていた。


「オークを全く見かけなくなった……か」

「変な話ね。オークっていえばゴブリンくらいによく見かける魔物なのに。全く見かける事が無くなるなんて……」


他の魔物は本来活動していない場所で行動している中、オークだけが姿を消すというのは明らかに異常だ。少なくともオークの件と魔物の異常出現の二つは無関係ではないだろう。


「もう一回魔の森に様子を見に行った方がよさそうだな」

「そうね……。何が起こっているのか。直接見に行けば何かわかるかもしれないし」

「決まりだな。っとその前にギルドに寄って行かないか? 何か新しい情報が入っているかもしれないし」


俺の発言を聞いたミラーナがムッとした表情を浮かべる。俺にあれこれ嫌がらせをしてくるギルドという組織に不満を持っているのだろう。その表情も俺のためを思ってくれての事なのだろう。

俺なら大丈夫というとしぶしぶ納得してくれたので、ギルドで何か目新しい情報が入っていないか聞き込みをする事にした。



「オークについてー? そんな話全く聞いてませんよー?」


前に素材の買取を拒否してきた受付嬢とは別人だが、俺の事が気に食わないのかだるそうに返答する。


「それよりーいい加減にミラーナさん、返してくださいよー。あなたみたいな無能と一緒にいて良い人じゃないんですからー」

「……ご心配には及びません。後数日すれば彼が無能だったかどうか。分かるでしょうから」

「騎士団様も大変ですねー。こんな無能のお世話までしないといけないんですからー。まぁ残り数日、頑張って下さいねー」


ひらひらと手を振る受付嬢。本来キッチリ冒険者のサポートをするべき存在があの体たらく。どうしてあのような人材を雇っているのか疑問を覚えてしまう。


「行こうかミラーナ。オークの情報は入ってきてないみたいだし」

「とんだ無駄足でしたね。無能な彼と違って 優 秀 なギルドの方々なら何かしら情報を手に入れてると思ったのですが……ほんっとうに 残 念 ですね」


優秀と残念という言葉を強く強調し、先ほどの受付嬢にわざと聞こえる声を出すミラーナを見ながら俺たちはその場を後にした。


「ほえーー。美人さん何で怒ってるんですかねーー? 私何かしちゃいました?ーー」

「おーー怖い怖い。あの騎士の姉ちゃん。美人だがおっかねーーわ。っと素材の査定頼めるかい」

「いらっしゃーーーい。どうぞーーー」


しかし当の受付嬢は特に気に留めた様子を見せず、素材の査定をしに別の人が現れたため、その対応をする事となった。




「本当に信じられない! あれが仕事をしている人の態度なの!」


またしてもギルドの受付嬢の態度に腹を立てたミラーナが怒りの表情を浮かべる。


「ヒューゴもヒューゴよ! いいの? あんな舐められた態度取られて?」

「うーーん。まぁ栄光の翼にいた時からあんな扱いだったし。追放された時は正直絶望しかなかったけど……。今はミラーナがいてくれているから……」


嫌味なら栄光の翼にいた時から言われているため慣れっこである。パーティーのお荷物、運良くパーティーに入れただけの寄生虫、無能という言葉以外にも様々な蔑称を呼ばれた事がある。

気分の良いものではなかったがまだ耐える事はできた。追放発言された時は目の前が真っ暗になり、さすがに動揺したが今はミラーナがいてくれている。何の得にもならない、幼馴染という関係でしかないのに自分を助けるために、行動を共にしてくれているのだ。

彼女がいるだけで気持ちが全然違う。本当に感謝しかない。


「……もう。唐突にそういうの……やめてほしい」


小さな声で顔を赤くしながらボソボソとミラーナは言葉を呟くが、誰の耳にも届く事はなかった。


「よし、それじゃあ魔の森に……」

「あっ! いたいた! 探したよ」


突然、声をかけられたため、その方向に目を向ける。するとそこには人が立っていた。


「君たちだよね? 魔の森の異常について調べてるの」


そこに立っていた人物は女性だった。肩くらいまで伸ばした空色の髪、整っているがどこか幼さを残した顔立ち。それでいて体つきは悪くなく抜群のプロポーションを持っている。

顔つきは少女のよう見えるが、肢体は大人な女性のように見える存在を目の当たりにした俺とミラーナは目の前の存在に目を奪われる。


「話がしたいんだけどいいかな? 時間がないなら歩きながらでもいいからさ」

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