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【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
一章 無能と呼ばれる男
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無能 情報を得る

何とか投稿できました!

来週は不定期更新になるかも……

こんな作品ですが生温かく見守っていただければと思います

「オークを全く見なくなった?」

「そうアル。ギルドの冒険者からそういう話を何度か聞いたから間違いないアル」


目の前の男、元情報屋の男店員曰く、ここ最近魔の森でオークと遭遇した冒険者が全くいないとの事だ。オークは二足歩行の大きな魔物で、知能こそ低いものの、巨体を活かした力技による攻撃を得意としている魔物だ。


「オークと全く出会えなくなったからオークの素材がここ最近高騰しているという話も聞いたアル。特にオークの肉は食用にも使われているから、料理店でもオーク肉を出せなくなったって料理業界でも噂になっているアル」


オークの肉は高級ではないものの、世間一般では食用の肉として利用されている。それの流通が無くなったとなれば、飲食店を経営してる者たちからしたら耳が痛い話だろう。


「でもオークって繁殖力が高い魔物だよな? 全く姿を見なくなるっていうのはありえるのか?」


オークは体の性質がそうなっているのか、多くの種族と子を成す事ができる存在だ。同種族はもちろんの事、ゴブリンなど別の魔物、時には人と交配する事もあると言われている。

そのためオークに襲われた人たちは、命を奪われるのではなく、種の繁栄に利用され、死よりもむごい結末が待っているとも言われているのだ。

そんな繁殖力を持つオークの姿が全く見えなくなった。確かにただ事ではなさそうだ。


「気を付けた方がいいアル。何だか嫌な予感がするアルよ……」

「分かった。肝に銘じておくよ」


魔の森での魔物の異常出現とオークの消滅。何がどう絡んでいるか分からないが全くの無関係という訳ではなさそうだ。


「もういいアルか? 魔の森については本当にそれくらいの事しか知らないアルよ」

「魔の森については? という事は他に何か知ってる事……もしくは何か抱えている事があるのかしら?」


店員の様子を見ていたミラーナが質問を投げかける。確かにそれについては俺も疑問に思っていた。ずっと気になっているのはこの男が先ほどから何故かビクビクと挙動不審になっているところだ。

その仕草はまるで何かに怯えている魔物のそれと同じように見える。


「な……何もないアルよ! ただ……」

「ただ?」


何かを覚悟したかのようにぎゅっと目を瞑る。そして何かを覚悟したかのように目を開き話を続ける。


「……実は君たち以外にもいたアルよ。同じ質問をしてきた人が」

「俺たちと同じ質問を?」


俺たち同じ魔の森を調査している人間、ギルド関係者だろうか?


「……後ろから話しかけられたから……姿は見てないアル。けど声色から察するに多分女性アル」

「女の人が?」


となれば女性冒険者? もしくはギルドの受付嬢だろうか?


「情報屋はこう見えても信頼第一。それを実現するために最低限の実力は必要アル。私、こう見えてもそこそこ実力には自身があったアル。Bランク相当って言われてる魔物も一人で倒した事あるアルよ」


ごくりと唾をのみ言葉を放つ。


「でも……あれは化け物アル……。いつの間にか背後を取られ……会話している時は冷や汗が止まらなかったアルよ」


情報屋となれば、様々な情報を取り扱う必要がある。少なからず危険はあるのだろう。そのため、情報屋としてやっていくためにはそれ相応には実力が必要だ。

目の前のこの男も情報屋をやっているだけあってそれなりの実力を持っていたのだろう。


「情報を聞くだけ聞いてそいつは去っていったある。一応情報料代として硬貨が置かれていたでアルが……。あんな奴と出会って、もし戦闘になったとしたら……いくら命があっても足りないアル」


情報を聞きに来たという者。何もか分からないが只者ではなさそうだ。


「だから情報屋を辞めて料理人になろうと考えたアル。さぁ……もう話は終わりアル! このままここでしゃべってたら店長に怒られるし、もう情報屋としてあれやこれや詰め寄られるのはもうこりごりアル」

「ああ、情報ありがとう。約束は守るよ」


俺たちは元情報屋の店員に先ほど食べた魚料理の代金を払っていなかったため、その代金に情報料代を上乗せする形で硬貨を渡し、情報を入手する事となった。


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