表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【3章完結!】  ステータスダウンしかできない無能デバッファー。追放宣告を受けてしまったが実は最強デバッファーでした。  作者: 追放されるけど何だかんだでハッピーなのが好きな人
三章 吹き荒れる風
185/325

新しい日常

おはようございます!

何とか投稿できるくらいまでプロット練れました

そして……総合PV100万達成しました! ありがとうございます!

色々至らぬ所があるかと思いますが皆様どうかよろしくお願いします

ミラーナと町を回ってからおよそ一か月が経過した。その間、俺は特に何をするわけでもなく、ダラダラと日常を過ごしていた。


「はぁ……」


今までと違い落ち着いた日常。栄光の翼にいた時は散々コキ使われていたため、体が休まる事はなかった。しかし今は一転し、何もする事がない毎日が続いている。今日も起床して朝食を食べた後、部屋でゆっくりくつろいでいた。


(と言ってもできる事がないんだよな……)


オークの群れの件の後処理、並びに不正行為の件もあって、ギルドは今活動を休止中。依頼を受けたくても受けられない状態だ。おそらくギルド長であるモストが徹底して調査を行っているのだろう。


それと並行して騎士団の方でも引き続き調査の対応を行っている。既に町の領主や栄光の翼のウィズといった大物が捕縛される事となったが、他にも不正をしていた者がいたようで、その者たちも騎士団によって捕らえられていた。


(ウィズは騎士団に捕まったみたいだけど……。他の三人は行方不明なんだよな……)


栄光の翼に所属しているメンバー。ウィズ以外の三人は現在行方不明になっているようで町でも噂になっている。ドヴォルはつい最近、金のトラブルで揉め事を起こしたようだが、いきなり姿を消したらしい。支払いから逃れるために姿を消したと言われているが真相は不明だ。


フォールとステラに関しては、謹慎中であるにも関わらず出歩いていたらしく、隣町まで足を運んだ事が確認されている。フォールはその後、何日かこの町に滞在していたようだが知らぬ間にいなくなり、ステラに関しては目撃情報が全く出てこないという状況になっているようだ。


(って何考えこんでるんだ俺……)


既に俺は栄光の翼とは縁を切っている。元パーティメンバーという事もあって、ギルドや騎士団から質問を受ける事があったがそれくらいである。とはいえ時間が出来るとどうしても余計な事を考えてしまう。


(気持ちを切り替えないと。俺はただのいち冒険者。ヒューゴなんだから)


今の俺はギルドに属していないフリーの冒険者である。ある意味気楽ではあるのだが、いきなり自由を与えられてどうしようかとなってしまっているのもまた事実である。


(いっその事、一度村に帰るか? 二人とも長い間会ってないし)


手紙で何度かやり取りはしていたが、両親とは長い間会っていない。久々に帰省し顔を見せてやるのもいいかもしれない。ミラーナと再会した時の話をすれば、あの二人も食いついてくるだろう。


(そうと決まれば……準備を)

「あっ! いたいた! 探したよ!」


突然バタンと部屋の扉が開かれる。そこには一人の女性が立っていた。


「前に会った時、どこの宿に泊まっているのか聞くの忘れてたからさ。探すの大変だったんだよ!」


女性がむっとした表情を浮かべこちらを睨んでくる。突然の来訪者の出現に俺は困惑してしまう。


「あの後の報告もないしさ。気になって気になって。夜も眠れなかったんだよ!」

「ご……ごめん」


女性が怒る素振りを見せるが、どこかわざとらしい。とはいえ彼女の言い分も一理ある。俺は相手の女性に対し謝罪の言葉を口にする。


「それじゃあ、改めて話をしようか」


怒っていたかと思うと、今度は相手の女性が満面の笑みを浮かべている。だがその笑みにはどこか含みを思わせる何かがある。はっきり言って怖い。正直な所、怒っている方がまだマシな気がしてならない。


「一応私は"それなりの情報"を手に入れてきたよ。対して君は……。見る感じ、起床した後に朝食を取って、一息つこうとしてたって所かな」


怖い。今日の朝の行動が完全に読まれてしまっている。ただ自分が鈍いだけなのかもしれないが、目の前の女性には全てお見通しのようだ。こうなった以上、覚悟を決めるしかないだろう。


こうして突然の来訪者。レイシアと俺は話をする事となった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ