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堕ちていく翼 part10

申し訳ないです

今日は投稿遅くなってしまいました

明日はいつもと同じくらいの時間に投稿できると思います

……多分

とりあえず落ち着ける所で話がしたいと男が言ったため、フォールとステラは男の言葉に従って後をついていく事にした。


「随分人気が少ない所に来たな」

「へへ、高額な取引を表でしちゃ目を付けられるんでね。あんたたちもどうやらわけありのようだしな。ちょうど良いだろう?」

「ああ、俺たちもあまり目立つわけにはいかないんでね」


どうやらこの男、ある程度こちらの事情を把握しているようだ。表立って動けば自分たちとしても都合が悪いため、男の配慮はありがたいものであった。


「つきましたぜ」

「ん? ここでやるのか?」


たどり着いた場所は行きどまりになっている路地であった。人の気配こそないがとても取引ができる場所のようには見えない。


「おいおい、まだそんな事言ってるのか? こりゃとんでもない馬鹿がいたもんだ。連れてきやしたぜ!」


突然男が大声を上げる。するとどこに隠れていたのか三人の男たちが突然現れ、フォールたちを包囲し始めた。


「ほう、こいつらが」

「へい。今回の標的です」

「へっ! 中々良い得物じゃねぇか!」


男たちの中で、目立ってガタイの良い男がいる。あの男がどうやら他の者たちを束ねているリーダーのようだ。


「リーダー! あの女、中々美人ですぜ!」

「久々の上玉だ! こりゃ楽しめそうだ!」


他の男たちもステラの体を見ながら舌なめずりをしている。


(ちっ! 罠だったか!)


どうやら自分たちは罠にハメられここにおびき寄せられたようだ。騙された事に腹を立てたフォールが心の中で舌打ちをする。


「私たちを騙したのね!」

「はっ! あんなのに騙されるのが悪いんだよ!」

「騙したお詫びは後でたっーーぷりしてやるからよ!」


怒るステラを見た男たちは笑っている。どうやら自分たちを完全に追い込んだと思っているようだ。


「ふん。舐められたものだな」

「あんたたち、まさか私たち相手に勝てるとでも思ってるの?」


男たちに呆れ顔をしつつ、フォールは剣を抜き、ステラが杖を構える。最近は無かったが、過去に自分たちの活躍に嫉妬した者たちからこのような脅迫まがいの事をされる事は度々あった。


(まぁその度に返り討ちにしてやったが。まさか自分たちの力量をわきまえないような輩がまだいるとはな)


彼らは自分たちがあの栄光の翼の一員であると知らないのだろう。誰に喧嘩をしかけようとしたのか、身を以って思い知らせてやろうとフォールは考えていた。


「おいおい、この人数相手にやる気か?」

「俺イケメンって奴が嫌いなんだよ。せっかくの機会だ。その面、歪ませてやるよ!」

「おめぇらやりすぎるんじゃねぇぞ! その女とは後でお楽しみがあるんだからな」

「「へい!」」


リーダーらしき男の掛け声を受け、三人の男たちがそれぞれ自分の武器であるナイフを取り出す。リーダーの男も自分の得物である剣を手に握り、戦闘の態勢を取る。

こうしてフォールたちとゴロツキたちとの戦いが始まる事となった。


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