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白の物語  作者: 甘味しゃど
第四章 残留物の集う場所 Beli_Oculus.
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第三節

 鍾乳洞に存在した、不可解な洞窟。

 彼らはただ一つの光明として、その先を進んでいた。

「……綺麗」

「確かにな」

 余りにも、綺麗だった。

 純粋な水晶や鉱石。それらがまるで透き通った水の如く煌びやかに光を放ち、洞窟というには明るすぎるほどだった。


 否。

 まるで、その先に進むことが正解なように、唯々在った。

「……、」

「どうした?」

「ん」

 ルナは指を洞窟の先に向ける。

 彼女が指さした方向を見ると、洞窟の終わりが確かに見えていた。

 唯其れは、洞窟の終りを告げるような光源とは違う、なにか不快な空気が差し込んで来ていたのだ。

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