4/4
小さく始まる。
一人ひとり顔と名前を確認する。
1番、蒼井雪
2番、五十嵐桐
3番、伊原涼
4番、岩佐………………
31番、村上千夏
32番、、、・・・・・?
ん?
おかしくない?
32番を数えようとしたが、名前がないし、席もない。当たり前のように人も見当たらない。
一つずつずれていたのかと思い、何回か数え直したが、ずれてはいない。やはり32番がない。いない。
名簿を見てみてと、さっき見ていたのと同じく、『氏名』の欄には何も表示されていない。
……なんだ、これ。
ただ名簿に書かれた『32』という数字だけがその人の存在を表していた。
皆もこの状態に気付いているのか、そう思い辺りを見回してみるが、気付いてないのか、それとも気にしていないのか、仲の良い友達とおしゃべりなどをしている。
皆、いつもと変わらない。
…そうだ。気にする事はないんだ。
大体、『自分には日常的なストーリーがぴったり』って言ったばっかじゃないか。
きっと間違えて『32』も印刷しっちゃったんだろう。




