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小さく始まる。


 一人ひとり顔と名前を確認する。


 1番、蒼井雪

 2番、五十嵐桐

 3番、伊原涼

 4番、岩佐………………



 31番、村上千夏

 32番、、、・・・・・?



 ん?

 おかしくない?



 

 32番を数えようとしたが、名前がないし、席もない。当たり前のように人も見当たらない。

 一つずつずれていたのかと思い、何回か数え直したが、ずれてはいない。やはり32番がない。いない。


 名簿を見てみてと、さっき見ていたのと同じく、『氏名』の欄には何も表示されていない。



 ……なんだ、これ。



 ただ名簿に書かれた『32』という数字だけがその人の存在を表していた。



 皆もこの状態に気付いているのか、そう思い辺りを見回してみるが、気付いてないのか、それとも気にしていないのか、仲の良い友達とおしゃべりなどをしている。

 皆、いつもと変わらない。



 …そうだ。気にする事はないんだ。


 

 大体、『自分には日常的なストーリーがぴったり』って言ったばっかじゃないか。





 きっと間違えて『32』も印刷しっちゃったんだろう。

 

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