雪国の雪原
ここは、ある雪国のとても広い雪原です。周りを見ると、雪、雪、雪…、という、銀世界なのです。
この雪国に住む友達が、風邪をひいてしまったため、優香はお見舞いに行きました。…しかし、大変なことになってしまいました。
(ああ…。私ったら、なんてドジなのかしら。こんな広い雪原で、迷ってしまうとは……)
そう、優香はここで道に迷ってしまったのです。友達の家は、この雪原の近く…、雪原を越えたところにあるのです。
「あっ、何かしら、これ…?」
優香は、足跡の様なものを見つけました。それは小さな、まるい形のしたものです。優香は、それを小動物の足跡と思いました。
(とりあえず、追ってみよう。…この足跡が、雪原の外に繋がっているかも知れないし)
「はぁ、はぁ…。疲れた…。」
途中、優香が弱音をはきました。曲がったり、少し途絶えたりしながら、小さな足跡が続きます。
「え…、こんなところに行っているの?」
ついには、暗い洞窟の中に続いています。洞窟の中は、手前の方に雪が少し積もっていて、足跡がくっきりと残っていますが、遠くにはありません。優香は、入ってみました。
洞窟の中は、細長い1本道です。コウモリが出るわけでも、狭いわけでもありません。どんどん進んで行くと、行き止まりにたどり着きました。
その行き止まりに、足跡の犯人が居ました。足跡の犯人…それは、真っ白く、耳に赤いリボンのつけた、1匹のウサギでした。
「あなた、だれ…?」
と聞いたのは、優香ではありません。その声の主はもちろん…、
「う、ウサギが喋りだしたわ!」
そう、ウサギです。
「わたしが、しゃべるって…、おかしいこと?」
優香は、少し悩んでからうなずきました。それを見ると、ウサギは色々なことを優香に教えました。
自分は、産まれてからずっと人間の言葉を話せること、自分の母親も父親も、1度も目にしていないこと、この雪原から出たことの無いこと、この洞窟で産まれ育ったこと…。
「…成るほど。あっ、そういえば、貴方の名前は?…私は、優香。」
と優香が聞くと、ウサギが答えました。
「わたし? わたしは…、アイネ。」
「アイネ…か。良い名前ね!」
優香はそう言い、笑顔になりました。
優香が「もう帰る」と言おうとした時、アイネが言います。
「あの…。たのみごとしても、いいかな…?」
優香は、うん、と言う様にうなずきました。アイネは、洞窟の奥へ行きました。
数分後、アイネが帰って来ました。
「あの…、これ、見て。」
と言い、優香に見せた物はバスケットです。中には、林檎1個と苺2個が入っています。
「これ…、わたしのたべもの。でも、もうすぐ…なくなる。
だから、ゆうかに…とってきてほしい。」
優香は、少し悩んでから、返事をしました。
「うん、いいわ。」
「ほんとに……!?ありがとう!」
「じゃあ、私は帰るわ。またね、アイネちゃん!」
と言って、優香は洞窟を出ました。
…そうして、優香はアイネのために食べ物を持って行きました。果物だけで無く、お肉やお魚、お茶などの飲み物もです。 また、優香の友達は優香のお見舞いにより、だんだん治っていきました。その友達とは赤い眼鏡をかけた女の子、名前は曖音というのです……。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
下手ですが、これでも頑張った方なんです…。
ぜひ、評価やコメント、レビューをして下さい。これからの、小説作りの参考にしますので!
【曖音⇒ウサギ】【ウサギ⇒曖音】
どちらが当たりか…は、続きを見てください!