あぁ、やっぱり…。
はいっ、地獄の時間です!
婚約者が決まりました!
なんとなく想像ついてたけど……
やっぱり王家の方でした!
しかも第一王子、アレン様様じゃないですか〜。やめてほしーい!
王子に好かれないように、お淑やかな笑みを浮かべてカーテシーをする。
「アレン・クリウス王子殿下、初お目にかかります。ソフィーレ・リュンリィでございます。以後お見知りおきを。」
ー完璧ダ!王子ノ顔ガ引キ攣ッテイル!ー
ふん、現役JK(前世)の力舐めんなよ!
一応礼儀作法は小学生からやっているからね。
今回は王妃様もいらしていて、母様と楽しく談笑している。
「ソフィちゃん…可愛いわ!うちの娘として来ない?
王家には男子しか必要ないのだけれど、やっぱり女の子は親として欲しいのよ…。」
うーん、まぁ、普通に大きくなったら、
王妃様のことをお義母様として接するから大丈夫だと思うけど………。
「普通に」婚約がトントン進む訳無いんだよね……。
だって、私は乙ゲーの悪役令嬢だよ?
いやいや、絶対無理。
私はアレン王子と共に3歳。
まだ学園までは遠い。
▽▽▽
トルファン学園は、侯爵家以上の家は、必ず受けなければならない学園である。
完全に実力主義で、身分の差はあまり関係ない。
12歳以上18歳以下の男女が通える。
勉学も大事だが、音楽も極めなければならない。
人としての心を持ち、探究心を常に忘れず、皆と楽しく学園生活を送る。
まさしく、天国。
この学園が出来た時、世界は不景気だった。
大きな国が、一つ崩れたのだ。
利益目当ての醜い争い、新たな病気、自然災害
そんな中、とてつもなく高い偏差値で、颯爽と現れたこの学園。
人々はこの学園を否定した。
こんな不景気の中に、空気を読まぬ学園は不必要だ、と。
沢山否定され、ボロボロだが、
世界一難しい学園の門を最初にくぐり抜けた者達はまさしく神々の集大成だった。
ある学生は崩れた国の事を徹底的に調べ尽くし、取引などの商売を昔と同じように戻した。
ある学生は病原菌の発見し、その治療法を確立。
ある学生は自然災害をなくすために、自分のスキルを使い、木々を生やした。
全てが収まったことに人々は喜び、毎年多くの英傑を出す学園の事を、
トルファン……この世界の言葉で「天国」と呼ぶようになった。
激しく、厳しい争奪戦の上に立っている天国。
努力したものが上に行き、才能を開花させる。
才能では報われない、努力の結晶こそ、トルファン学園。
〜トルファンの全て〜 著者 L・K
▽▽▽
あぁー。「トルファンの全て」面白いわぁー。
こんな高貴なとこに私が入っていいのかしら?
絶対ダメでしょ。
秒で答えが出ましたね!
地獄のお茶会を超え、一息つき、寝る支度をする。
明日もまた、この世界かぁ〜。




