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え、嫌ですけど。

お昼休憩が終わって、母様とお別れした後、

私はお風呂に入っていた。


今はまだ2時なんだけど、汗をかいちゃったからね。


お風呂から上がって牛乳を飲む。


ゔぁー。うんめぇ。

やっぱりこれがないと生きてらんねぇよ〜!


うん。既視感。

封印だ!


さっぱりした後は、部屋を出たくない。

なのに……………。


「ソフィー!」


あっ、父様だぁー!

窓から手を振る。


「こっちに来てー!」


母様、私はいやどす

京都の舞妓さんみたいになったよ。

ホントにマジでやめて。


でも、ただの小娘が一家の奥様に敵う筈もなく……。

タッタッタッタ………

階段を降りる。


「何でしゅか?」


はい、可愛さアピール!


オカアサマハ、ニコニコシタママダ!


ちえっ、効かねえか。


私が不貞腐れていると、

ニコニコしていた母様が、あら、まぁという顔をする。


見えてんぞ。腹の中が。


まぁいいとして、母様が見ている方向を見る…と、


あっ、やべ。

王子様だ〜!全然嬉しくない〜!


早くこの場から逃げ出したい〜!


そう、この国の第一王子、アレン様だ。


まぁ所謂ワンコ系男子。


初っ端から(小さい頃から)可愛いなんて〜。


殺されたくない〜!


確か殿下の好みは……


ヒロインみたいな可愛い系女子!


私、付き纏われないように、冷たい女子やるわ。


オッケー!決まり。


父様と母様はこれから3か月間、戻ってこない。

てか、昨日と今日だけこの家に泊まって、すぐ出るって

意外とブラックちゃう?


そんな訳ないよ……。はは。


気にしない、気にしない。


父様はもう涙目だ。そろそろ泣き出しそう。


公爵家の紋章をつけた馬が、早くしろと殺気立っている。


お馬さん。私のせいじゃない。


母様と父様が悪いんだもん。


責めるならそっちを責めてよー!


ふぅ、まあいいか。


2人を送った後は、またお風呂に入る。


なんか段々めんどくさくなってきた……。


化粧水や乳液を付けずに今日は寝る。


皆も一回はこの事を思っただろう。

私は今まさにそれを思っている。


明日も勉強か……と。






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