おとうさまー!おかあさまー!
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「あとは義妹に託して逃げます。〜お父様は絶対に気付かない(ハズ)〜
物凄く綺麗にセッティングされた部屋に入る。
え?ココ結婚会場かなんかすか?
超広ーい!超キレーイ!
先にソファに座って待っていると、シュリーが、お茶を用意してくれた。
お茶の味とかあんま分からんけど、これだけは分かる。
シュリーの淹れる茶はマジで美味い。
超美味しかったので、シュリーに、「淹れてくれたお茶、とってもおいちい」
と言ってみたのだが………
「え?お嬢、それ、私が淹れた訳じゃないですよ。」と即答された。
なーんだ。折角褒めようとしてあげたのにぃ
ほんわかした空間の中だからなのか、私はついつい気が緩んでしまっていた。
ーガチャー
待って、この音は…………
「元気にしてたかい?ソフィーレ。父様は悲しかったよー!」
oh〜
おとうしゃま降臨!
すかさず可愛い攻撃を仕掛ける
「おとうしゃまー!あれ?おかあしゃまは?」
どうだ!
ー父ハ、子供ノ可愛イサニ、100ダメージ受ケタ!ー
よっしゃあ!やってやったぞい。
「お母様は、後で来るよ。で、今日はどうしたんだい?」
流石せっかち公爵家。
そう。この家は、ソフィーレが焦って直ぐにヒロインに攻撃を仕掛けるくらい、
せっかち家なのだ。
まあ落ち着けって。
心の中でそう言う。
「言いたい事は二つありましゅ!まず1つ目、
私、勉強がしたいので、かていきょうし?ってやつ、手配してくだしゃい!
その次、二つ目、これは質問でしゅ。
私の「こんやくしゃ」って誰でしゅか?教えてくだしゃい!」
舌足らず可愛さ攻撃!
ー父様ハ既ニ瀕死ノ状態ダ!ー
やったー!
お父様は咳払いすると、一つずつ答えていった。
「えーと、まず、家庭教師だね。
良いかい?ソフィ。この国の必須教科は国語、数学、歴史、化学+科学、魔法学、
礼儀+作法学、運動学、工学、芸術学なんだよ。この9教科を諦めずに
習得できる?」
えーっ⁉︎マジで⁉︎
頑張るしか道はない。
腹を括れ!ソフィー!
「分かりましたわ!絶対にやってみせましゅ」
決めたら絶対やる。
前世からのモットーだ。
「よし、分かった。家庭教師を手配しよう。
そして次、婚約者についてだが…………
父様はソフィをお嫁にはやりたくないよ〜!
って事で、まだ決まって無いけど、多分、
ソフィの旦那さんは、王室の子か、公爵家の子になるよー。」
まずい……。
シナリオそっくり進んじゃってる……。
私はシナリオ通りだと、望んで王子の婚約者になっちゃうんだよねー。
ここはシナリオを捻じ曲げてみよう!
「おとうしゃまー!私は、他の公爵家の子とでいいでしゅ。
王子様はいりましぇん!」
お父様は困った顔して笑った。
「それらのパワーバランスを決めるのは、王様なんだよねー。
もしかしたら、ソフィは、王子の婚約者になるかもなぁー。」
ええー?
じゃあ結局シナリオ通りじゃない?
しょうがない。
そんな感じでしょんぼりしている時に、お母様がやってきた。
「まぁー。久しぶりね。ソフィーレちゃん!
大きくなったわねぇー」
いやー、本当にお久しぶりです。姉貴!
前世以来かな?
実は、ソフィのお母様は癒し系で、私の推し(21号)なのだ!
「久しぶりー!おかあしゃま、元気にしてたー?」
この可愛さ攻撃は、お母様には効かない。
何故なら、お母様も、癒し系だからだ!
お母様と(久しぶりの)会話を楽しんだ後、
お父様とも話をして、自分の部屋に戻った。
いやー、お母様マジ天使。
次は何をしよっかな〜。




