ソフィーレ’Sクッキング!
ウェーイ!
私がこの世界に(ソフィに)転生して来てから1年経ったが、
あまり楽しめていない気がする………。
へ?上の「ウェーイ」ってなんだ?って?
それはね…
この世界が酷すぎて泣きたくなったからだよっ!
今必死で泣くの堪えてんだから!
照れ隠しの反対、泣き隠し!
はい、理由を申し上げますと……
お菓子という甘いものが存在しない……
は?なんでよ。フルーツもあるしサトウキビ(っぽいやつ)もあんじゃん
なんでサトウキビ(っぽいやつ)を紙にするんだよぉ〜!
ここの領地には隣国に貰ったフルーツあんじゃん……。
たかがフルーツとか言って食べない人は頭狂ってるよぉ〜!
あぁ、サトウキビ(っp(以下略)が紙になっていく…。
よし、お菓子作りだ!
〜ソフィーレS’キッチン〜
はいやってまいりました〜。
今回はお菓子を作ってみたいと思います!
〜今回やりたいこと〜
・サトウキビから砂糖を抽出する
・砂糖から黒糖クッキーを作る
完全に不純物を抜き取って白砂糖にするのもいいけど、
今回は材料の味を活かしたいので、黒糖でクッキーを作るよ!
まず、サトウキビを刈り取る。
ちょっと舐めちゃお……
待って、うんめぇ!甘い!
これは正真正銘サトウキビだ!
もうここで食べ尽くしたいけど……我慢。
はいっ!2〜3本刈り取ってきたら、汁を絞ります!
大根おろしをザルの上に持ってきて、サトウキビ本体がボウルに入るのを防ぐ。
そういえば、大根を使って砂糖を作るやり方もあった気が……。
ダメだ…思い出せない…。
まぁいいやっ!
無心にサトウキビを削る。
完成!
次は、集まった汁をろ過する。
ろ過するために必要な物は………
コーヒー用のフィルター!
大きい台所をごそごそ探す
あれ?ないなぁ…。
ないと困る…。
少しハラハラしながら探していると、凄いナイスタイミングでシュリーが入ってきた。
あれ?シュリーだけじゃない。母様も、父様も、料理人も、執事も、メイドも
へっ?
〜叱られ中〜
「全く、ソフィちゃんはおてんばなんだから〜!」
母様がぷりぷり怒っている。いや、これは私にとっては最早怒っていない。
うちのお母さん(前世)、鬼婆だったんよ……。
はいっ!料理再開!
皆が今度は見守っていて、ちょっと恥ずい。
シュリーにコーヒーフィルターを探してもらって、ろ過する。
ろ過したら、その汁を鍋で煮詰める。
煮詰めたら、固める。
もう夜の6時なので、今日は寝る準備をする。
また明日。
〜次の日の午後〜
おお!固まってる!
これを崩して、クッキーを作る。
なんで小麦粉とか薄力粉とか、牛乳とか卵とかあるくせに砂糖だけないの?
はい、今言った通りのものを黒糖と一緒にぶっ込んで、
練って固めて焼いたら完成!
母様や父様、料理人は興味津々だ!
クッキーをつまんで食べる。
はふっ、はふっ、おいひい!
焼き立てって最高!
皆にも黒糖クッキーを配る。
皆最初は訝しんでいたが、一口食べると目を見開いて「美味しい!」と叫んだ。
いえい!
これを確立させて、世界初で世界一のお菓子ブランドになるぞ!
ソフィーレ’Sクッキング、これにてお終い!