第9話・コンビニ視察
ダークラは物語の再生を迅速に進めるため、ヘルクライム78柱から悪魔を呼び寄せた。
ディスティニー
「お呼びですか?」
デス
「まったく、いきなり呼び出しやがって」
ダークラ
「口が悪いな」
そこにいたのは武将者のディスティニーと、オメガの子供のデスだった。
デス
「親父、なんで俺を喚んだんだ?」
ダークラ
「本当に口が悪い“小娘だな”!!」
オメガ
「“息子”です。何なりとお使いください」
ダークラ
「は、はい?息子?じゃあ、なんで女の服着てんだよ!?なんで髪が長いんだバカタレが」
デス
「何いってんだ、くそじじい。どんな服着ようが、髪を伸ばそうが勝手だろ?」
オメガ
「ダークラ様、これには訳が・・・」
ダークラ
「もういい。今日の仕事はコンビニの視察でいい」
ディスティニー
「コンビニか・・・。久しぶりだな。地獄の鬼とフードキャンプやってて、しばらく行ってなかったな」
デス
「俺もコンビニとやらを見てみたい」
ダークラ
「じゃ、行ってこい」
二人はコンビニへ向かった・・・。
デス
「コンビニとやらには本があるんだな」
ディスティニー
「お前、コンビニっての初めてだから、よく観察しとけ。これくらい知ってないと田舎者だぞ」
デス
「なぁ、ディスティニー。人間界ってのはどんなものかを俺は知りたい」
ディスティニー
「まぁ、まだ教えることはいっぱいあるが、今日は遅いからコンビニを観察するくらいでいいだろう」
デス
「この世界を知ったら、手始めに俺に寄ってくるやつらから魂を採る」
ディスティニー
「なぁ、人の話聞いてる?」
二人はコンビニを観察し始めた。
デス
「なんだ、この機械は?」
ディスティニー
「それはATMっていって、金を引き出したり出来るらしい」
デス
「こんな機械にどうやって札束が・・・?」
さらにデスは防犯カメラにも興味を示した。
デス
「なんだあの天井に取り付けてあるやつは?」
ディスティニー
「あれは人間を監視する機械らしい・・・」
デス
「人間は人間を監視するものなのか」
デスはいろいろと知った。そして、帰還してこう言った。
デス
「俺、当分地獄には戻らない。だから、この城に住まわせてくれ」
ダークラ
「何で〜!?」
ディスティニー
「俺もついでに住むよ」
こうして、ダークラの城に新たなキャラが住むことになった。