第5話・反ダークラ勢力
刺客のオオカミオが、八木さんの家で大暴れしていたころ、ダークラは目的を果たしてトルコに帰還していた。
そのころ、ヨーロッパ地方では、反ダークラ勢力とやらが集結していた。
ピザマン
「ロミオとジュリエットの愛を守るために、ダークラを倒そう」
こげぴざ
「ふふ。お前とこんな形で出会うとはな」
ピザマンはもともとは人間で、名をマキューシオといった。ティボルトに殺害されたものの、なぜか生き返り、気がついたらピザの体になっていた。
一方のティボルトも、ロミオに殺害されるのだが、こちらもピザマンと同じように生まれ変わったらしい。しかし、ティボルトの場合は闇の力のせいか、炭化したピザの体だった。
音速マン
「音のごとき疾風で、魔王なんか倒してやるさ!」
音速マンはオーストリアを治めている王様。なのだが、政治よりも自分の速き力に意味を見出だすことが大切だという。マリーという娘がいる。
赤マント
「こりゃ、頼もしい面々だね。そこの薄っぺらいのはピザピザだけどさ!」
赤マントはドイツのミュンヘンを治めている妖魔。にも関わらず、妖魔王・ゼイロンや妖魔皇帝・ラグリアスには従わず、アーサーという勇者とお笑いコンビを結成していた。
ルービック
「早く僕の体を元に戻さないと」
ルービックはベルギーの王子。しかし、ダークラの呪いにより、ニューハーフ化してしまったらしい。そのため、最も早くダークラを倒したいと思っている。名前の由来は、父親のアーシェロンがルービックキューブが完成できなくて、頭にきて名付けてしまったらしい。
アーサー
「勇者として、ダークラを絶対に倒す!」
アーサーは勇者として生まれた。オランダに住んでいる。勇者のくせにへたれ気味で、軍師の赤マントの方が強いと世間では囁かれている。ルービックは弟で、自分の弟の為にも死に物狂いでダークラを倒すと決心した。
こうして集まった、反ダークラ勢力。しかし、ヨーロッパ地方にはダークラを嫌うものだけがいるとは限らないことを彼等は知るよしも無かった。
今回は実在する地名や、モダンとは思えないキャラが出ていますが、あくまでもパラレルワールドですので、気にしないでください。