第34話・繋がったお転婆
今回はちょっと長い(これが普通の長さなのか?)です。謎の女の子がメインになってるかも(目立っているかも)しれない。
ダークラは、日本で平穏な日々を送っている“呪われし一族”を殺害するために大暴れしていた。
その情報はアメリカにも届いていた。
リュウハク
「ザンバよ・・・。おぬしの主が日本で暴れておるそうだ」
ザンバ
「何、お館様が日本で大暴れ!?・・・今すぐ止めねば・・・」
リュウハク
「いかん。おぬしの力では今のダークラには勝てぬ。この状況では、伝説の超勇者がダークラを討ち取って止めてくれるか、ダークラが復讐を果たして元に戻るのを待つしかないな・・・」
ザンバは心配した。もしも、前者のパターンだったら・・・。
しかし、ザンバは気になった。伝説の超勇者とは何者なのかを・・・。
ザンバ
「伝説の超勇者とは、何者なんですか?」
リュウハク
「マヤの伝承によると、千年に一度生まれる最強クラスの勇者らしい。しかし、その強さは凄まじく・・・。
マヤの者達の間では、太陽神の作り出した、光の罪の一つと言われていたらしい」
ザンバはそれを聞くと、ゾルバと一緒に伝説の超勇者を調べることにした。
ゾルバ
「伝説の超勇者って、アーサーじゃないのか?」
ザンバ
「あんなヤムチャと同レベルのヘタレが、伝説の超勇者な訳無いだろーーーが」
その時、小さい女の子がぶつかってきた!
???????
「きゃあっ!」
ザンバ
「何だ?」
???????
「も〜、そんな所に立ってないでよ。邪魔だよ」
ゾルバ
「か、可愛い顔して・・・。何と言うキツイ一言・・・。ってか、ぶつかってきたお前が悪いんじゃ・・・」
???????
「いい大人のくせして、子供に逆恨みなんて、大人気ないよ。でも、あんたらがコンビを組んだら、大人気になるかも知れないけどさ。あっかんべー☆(笑」
ゾルバ
「この、ちび!小娘!!幼女!!!ロリ!!!!」
ゾルバが今にも女児を殴りそうになったので、ザンバはなだめた。
ザンバ
「あんな子供は捨て置いて、さっさと図書室行くぞ」
ゾルバ
「うぐぅ・・・。やい、ちび!後でお前の親父ぶん殴ってやる!!」
???????
「あたしのパパ強いも〜ん」
謎の女児を捨て置いて、ザンバとゾルバは図書室に行った。
その頃、ダークラの元妻のマキはリュウハクの妻・リュウレンと長話していた・・・。
リュウレン
「最近、世の中物騒ですわね〜。昨日も幻魔と妖魔がねるねるをめぐって争ったって言うし。
そういえば、マキさんの旦那のダークラさんが日本で大暴れしてるって聞きましたわよ」
マキ
「うちの旦那、いつもぐうたらしていたから、あれくらい動いてくれると、私も妻として清々しいわ」
リュウレン
「いいですわね〜。うちの粗大ごみもかなり動いてくれればね〜」
マヤミ
「なんかさ、私のよくわからないことばっかり言ってるけど・・・粗大ごみって動くの?」
マキ
「あなたも結婚すればわかるわ」
その時、さっきの女の子がやって来て、こう叫んだ・・・!
???????
「あたしのママも、パパのこと粗大ごみって言うことあるよぉーーー!(笑」
すると、マキとリュウレンはおばちゃんみたいな笑い声を発した!
マキ・リュウレン
「あっははははははははは!!」
マヤミはその女の子に親しげに問い掛けた。
マヤミ
「ねぇ、お名前は何て言うの?」
???????
「あたしの名前はフォーミュラー!」
マヤミ
「へぇ〜、フォーミュラーって言うんだ(心の声:変な名前ね。ネーミングセンスがないっていうか・・・。でも、人名でココアとか、アナコンダっていうのがあるみたいだし・・・。フォーミュラーとか、ありがちなのかも)」
名前に疑問を感じつつ、マヤミはさらに質問した。
マヤミ
「で、何歳なの?」
フォーミュラー
「7歳だよ!」
マヤミ
「ふーん、7歳なんだ。可愛い盛りだね(心の声:7歳ってことは、7年前になるよねぇ〜?ってことは変な名前流行ってないじゃん!他人事なのになぜか恥ずかしい・・・)」
マヤミが顔を赤らめていると、今度はフォーミュラーが問い詰めてきた。
フォーミュラー
「ねぇ、おばさんはなんて名前なの?」
マヤミ
「ああ・・・。あそこにいるのは、私のママのマキ。44歳。んで、その隣にいる人がリュウハクの奥さんのリュウレンさん。53歳よ」
フォーミュラー
「あんた馬鹿ぁ?おばさんってあんたのことだけど?」
すると、マヤミは恐ろしい形相になった!
マヤミ
「くだばりたいか、ガキぃ!?死にたくなきゃ、風呂に入って『だるまさんがころんだ』って叫べ!!そしたら、鎌で切り刻んでやらぁ!!!」
リュウレン
「ま、マヤミさん!?」
マキ
「死ぬのはマヤミのほうよ。そんな小さい女の子をいじめて〜」
しかし、フォーミュラーは全く動じていなかった。
むしろ、マヤミの顔を見て、こう言い放った!
フォーミュラー
「お姉ちゃん、あたしのママに顔が似てる〜!」
マヤミ
「似てる?アンタのママは、怖い顔なの?」
フォーミュラー
「ううん、綺麗な顔だよ」
と、何だかんだ言っていた時、長い黒髪の女性がやって来た!
???
「こら!フォーミュラー!!なに勝手にうろちょろしてるの!?」
フォーミュラー
「だってこのババアが・・・」
???
「この人はババアじゃなくてお姉さんでしょ!後ろの二人をババアっていうのよ」
マヤミはア然としていた。が、勇気を出してこう言った・・・。
マヤミ
「あの・・・一体、誰ですか?」
???
「私の名前はデルタ。オメガの妻よ」
マヤミ
「オメガの妻?・・・あなたたちも人質なんですか?」
デルタ
「まっ、人質というよりも居候ってところよ!・・・あなたと私、何だか似たものを感じるわ」
マヤミ
「私に・・・似ている?」
マヤミはただならぬ運命を感じた・・・。
ダークラの暴れっぷりは、“呪われし一族”で書く予定〜!?