第32話・運命のディスティニー
今回はまともにストーリーが進展。そして、運命的な出会いが・・・。そして、謎のキャラが?
ダークラ達が旅行しているとは知らず、たった一人で・・・いや一匹か?まぁ、そんなこんなでアメリカのリュウ城に着いたザンバは・・・。
ザンバ
「ここに、お館様の妻子とオメガの妻子が・・・」
すると、門から隻眼のレプティリアンが現れた。
リュウザン
「お前がダークラの所から来た奴か。俺の名はリュウザンだ」
ザンバ
「なんか・・・妊婦には避けられそうな名前だね」
リュウザン
「ああ。内心自分も気にしているが・・・。父母から貰ったものだ。たとえ、変な名前でも潰れた眼でも・・・。捨てるわけにはいかん」
ザンバ
「お館様の妻子とオメガの妻子を帰してください」
リュウザン
「まぁ、せっかくここまで来たんだから、ハクレンに顔見せてやれよ」
ザンバ
「(心の声:あれ?ハクレンって誰?そんなやついたっけ???)」
ザンバはリュウザンによって奥の部屋に招かれた。そこにいたのはリュウハクだった。
リュウハク
「会いたかったぞ、ザン・バサラよ」
ザンバ
「ああ、もしかしてハクレンってリュウハクの・・・」
リュウハク
「二人の妻子は丁重に持て成してしるから安心しろ。それよりザンバ・・・ザン家の長男よ」
ザンバ
「ザン家の・・・長男?」
ザンバの口は、ペリカンのようにふさがらなかった・・・。
リュウハク
「まぁ、この話はあとで話そう」
ザンバ
「それより、早く人質を帰してくれませぬか?」
リュウハク
「人質とは、人聞きの悪い・・・」
ザンバ
「お互い人じゃないしね(ボソッ」
リュウハク
「・・・。おぬし、わしの所に就かぬか?」
ザンバ
「いえ、私はお館様オンリーなので」
???
「なぁ、ここはリュウハクの所に一時的についたらどうだ?」
ザンバ
「誰だ、お前は・・・?」
そこに現れたのは、アマゾン川から流れてきた桃から生まれたという妖魔・ゾルバだった。
彼の強さは南米でトップクラスだった。ゾルバが来るぞというと、ピラニアは人を食うのをピタリと止めると言われるほどだった。
それを見込んだリュウハクに雇われ、様々な戦いで活躍していたのだった。
ザンバ
「なんか、運命的なものを感じる」
ゾルバ
「俺もお前から何かを感じるよ」
ザンバ
「リュウハク、ちょっとの間だけここにいてやるよ。これも運命なんだな」
リュウハク
「そうか。ならばいるがよい。・・・できればずっと居てほしいが・・・」
こうしてザンバは“一時的に”リュウハクの元にいることになった。
一方、世界中で怪しい噂が飛び交っていた。世界各国を“切り裂きジャック”が行き交っているという噂が。彼は黒いマントを羽織り、頭には陣笠を被っているというなんとも和風じみた格好だという。
なぜ、そんな奴が切り裂きジャックと呼ばれるのか?・・・彼は背中に巨大な包丁を背負っていて、見事な包丁さばきを見せるという。
その包丁さばきは、死んだはずのあの男に似ていた。・・・裁木英次郎に・・・。
そろそろ、名族の妖魔王が出現間近!?