第21話・深海の魔物、解印
オメガのお見舞いの話はジャンル的に変わってくるので、番外編やるつもり。今回はオメガが帰ってきてからの話。
悪魔達はダークラ城に戻っていた。城に帰ってきたオメガはダークラに頼まれた物を封印するため、倉庫を開けた。
デス
「父さん、ここは・・・?」
オメガ
「ここはダークラが拾ってきたりしてきた、意味不明なアイテムを入れておく場所だ?」
デス
「ふーん・・・。ねぇ、この壺の中身なに?」
オメガ
「開けるな。それは猿酒だ。腹が痛いときに飲むといいらしい」デス
「まぁ、僕は子供だから飲んじゃダメだよね」オメガ
「まぁ、ネタのために所持してるんだよ。イスラムでは酒は飲めぬからな。ちなみに中身見ると、死ぬよ」
デス
「まさに、デスポット・・・!!」
オメガは奥の棚にカプセルとボールを置いた。
デス
「それって・・・今川と孫市だね」
オメガ
「うむ・・・。では戻るぞ」
デス
「もう少しだけ、見ていい?」
オメガ
「ここは危険だ。お前だけ置いていくのは・・・」
デス
「僕、もう13歳なんだよ?それに父さんは僕のことが可愛くないの?」
デスは目をうるうるさせた・・・。
オメガ
「(心の声:こいつ・・・!!!)わかったよ。見ててもいいぞ。そのかわり、変な所をいじるなよ・・・」
デス
「ありがとう、父さん!!」
オメガが立ち去ったあと、デスはとんでもないことをやらかしてしまう!!
デス
「さて・・・。邪魔な親父はいなくなったことだし・・・。ん?なんだ、この変な水槽は?なになに・・・?“深海の魔物濃縮水槽”だって!?」
近くに網が置いてあった。デスは悟った・・・。
デス
「はは〜ん。これで、この中をウヨウヨしている物体をすくうんだな」
デスはさっそく、網でその物質をすくった。そして網から出した。すると大きな魚になった。
デス
「なんだ、これ・・・?口がデカイ鰻だな」
ごま
「おっ、その魚はフクロウナギだね」
デス
「なぁっ!?・・・なんだ、ごまちゃんか・・・。ビックリした」
ごま
「僕がダークラに献上した、深海の魔物濃縮水槽が心配になって来たんだけど・・・。うん、君ならそれを使いこなせるかもしれない」
そこで、ごまは水槽を持ってデスの部屋へ入った。
ごま
「暗いところに置いてね!」
デス
「この中の魚を全て覚えれば、僕モテるかも」
ごま
「ああ・・・、そうだな。(心の声:その姿じゃ、男しか寄って来ないから)」
この会話をディスティニーは偶然聞いてしまった。
デスは部屋を出た、その時!ディスティニーのみねうちが飛んできた!!デスは気絶してしまった!
ディスティニー
「許せ、デスよ・・・」
ディスティニーはデスをオメガの所へ連れていった・・・。
そしてオメガは我が子をベッドに縛り付けた。
オメガ
「すまぬ、息子よ。お前はまだ“珍味”の味を知るには幼過ぎる」
オメガはスキッブしながらデスの部屋へ入った。
オメガ
「ごま!!この水槽の生き物は喰えるのか!?(興奮」
ごま
「全部喰えるかはわからないよ・・・」
オメガ
「じゃあ、喰ってみないとな☆」
オメガは網で生き物をすくいまくった!!!
ごま
「あああ〜。メンダコやユメナマコは食えないと思うよ!!デスが泣くぞ!!」
オメガ
「別に構わん!!なぜなら地獄の悪魔だから!!!そして、我が子を泣かせても何ともないわ!!!ヘルクライムデビル(地獄で泣く悪魔)だもん」
ディスティニー
「土鍋持ってきた!!」
オメガはヘブンやサインも呼んで、深海の生物たちをガンガン喰いまくった!!!
ごま
「あああ・・・。僕がせっかく作り出したアイテムを〜!!(怒」
するとディスティニーがビビってこう言った!!
ディスティニー
「なぁーーー、でかいダンゴムシがーーー!!!」
ヘブン
「ぐわっ!!イカからアンモニア臭が!!」
サイン
「固っ・・・!!と、思ったらなんだこの貝・・・鉄で出来てる!!」
三人はどっかへ行ってしまった。そして、最も恐るべき事態が!!
デス
「親父ーーーっ!!!(大泣」
オメガ
「わぁーーー許せ!!!」
ごま
「全く愚かな親父だ。殺されてもしらん」
このあと、ダークラ城の天気は大荒れになったという・・・。
オメガ「許せ、息子よ・・・。ぬぎゃああああ!!!」