第14話・ダークラ、大切な人
今回は妙にシュール。そして、ダークラの過去も明かされる。
ダークラは家に入った。すると、元妻のマキがいた・・・。
ダークラ
「元気だったか・・・誰かの元妻さん」
マキ
「お帰り・・・あなた・・・」
ダークラ
「・・・ただいまっつても、最初からここに住んでないし」
三人と一匹は気まずい雰囲気で食事した。
ダークラ
「ウナギか・・・。これは宿命か?」
マキ
「あなたの分はないわ。これはごまちゃんの」
ダークラ
「けっ、所詮は元夫≦得体の知れぬアザラシなんだな」
マキ
「だってごまちゃん、可愛らしいんだもん」
ダークラが頭にきてテレビを見ていたとき、隣から会話が聞こえてきた。
マキ
「マヤミの名前の由来ってね、私の魔鬼の『魔』と、ダークラのダークである『闇』を組み合わせたものなのよ」
ごま
「奥さん、魔鬼って名前なんすか(汗」
マヤミ
「そうそう、パパがママと離婚するとき、なんて言ったんだっけ?」
マキ
「たしか、『平安の世を築いたら、また一緒に暮らそう』とか言ったのよね〜」
ダークラ
「はいはい。笑いたければ笑えばいいさ」
ごま
「いつ結婚したんですか?それとダークラの素顔って見たことありますか?」
マキ
「たしか、あの人が35歳で私が24歳くらいの時に結婚したわ。でも、その時から覆面を被ってたわ」
ダークラ
「俺は30歳の時から覆面顔だ。そこのバカ熟女とは、魔王になった3日後に交際が始まってな。3ヶ月後に結婚したんだ・・・」
マキ
「マヤミが生まれたのは、そこのくそジジイが39歳のとき、私が28歳の時よ」
ごま
「元々はどこに住んでいたの?」
ダークラ
「そこの年増ババアの要望で、日本の海に近い所に住んでいた」
マキ
「ずっと聞いてれば、なんてひどい言い方するの?あの時の優しさはどこ行ったの??」
ダークラ
「・・・すまん。あつくなりすぎた。やはり、俺は独り身のほうが良さそうだ。復縁の話はなかったことにしてくれ」
ますますひどい雰囲気のなか、マヤミが口を開いた・・・。
マヤミ
「ねぇ、ママ・・・。しばらくここを離れて、パパと一緒に住んでいい?」
ダークラ
「な、なに言ってるんだ。学校はどうするんだ?」
マヤミ
「瞬間移動使えば何とかなるよ」
場の空気がますます重くなるとき、テレビで臨時ニュースが流れた。
キャスター
「臨時ニュースです。闇王の軍勢と闇江の軍勢が挟み撃ちでアーサーの軍を追い詰めているようです。ダークラさん、これを見ていたら、すぐに助けてください」
よく見てみると、ニュースキャスターはルービックだった・・・。
ダークラ
「勇者が魔王でない、別の闇にやられるなぞ、目も当てられぬ。助けにいこう」
マキ
「あなた・・・。その行為はあなたを追い詰めるようなものじゃ・・・」
ダークラ
「・・・魔王は、いつ死ぬかわからんものだ。だから、お前を悲しませたくなくて別れたんだ。俺なんか忘れて、別の男と再婚しろ」
ダークラは立ち去った。
ごま
「では、奥さん・・・行ってきますね」
マヤミ
「ママ・・・、私も行くね」
マキ
「ダークラ・・・。たとえ魔王でも・・・たとえ離婚していても・・・私にとって、あなたは大切な人です。だから・・・いつまでも、待ってるからね」
マキはダークラの無事を祈った・・・。
ダークラ、まさかの勇者との和解!?と、書いているが、キャラ紹介第二期をやるつもり。