第11話・今、ひとつの計画が終わった
ボタンの押し間違いに注意しよう。
ゼブラスは光と同化して、光の速さでアーサーのもとへやって来た。そのころ、反ダークラ勢力はロボットが起動しないことに不満を感じていた。
ピザマン
「捨てれば?」
赤マント
「どこで引き取ってくれるかな?オークションに出すか?」
その時、ゼブラスが現れた。
ゼブラス
「こんな可愛らしい兵器・・・、いや、味方ロボットを売るとな!?嘆かわしい。それで魔王倒せるのか?」
ピザマン
「お前、一体何もんなんだ?」
ゼブラス
「私の名はゼブラス。この娘の作者だ」
アーサー
「なんでそんな奴がここまでわざわざ?」
ゼブラス
「ある奴からクレームが来ましてね。それで、この娘を起動しにきたのです」
ピザマン
「早く起動しろ!!イイコトされたい!」
ゼブラス
「そうだな、君の場合は体が激しく砕けるくらいのイイコトかな?」
その時、ルービックが慌てながらやって来た。
ルービック
「そのロボットは、我らを暗殺するためのロボット兵器です!!」
ゼブラス
「な、何を言うか、シーメイルめが!!」
音速マン
「そんな情報、どこから仕入れた!?」
ルービック
「神聖ラグリー帝国の公式ホームページに『ゼブラスは、あらゆるロボット兵器を作り出す。最近は人の心を惑わせるような美少女ロボットを造った。ゼブラスってオタだなぁw。byラグリアス』と、ありました!」
アーサー
「なにぃーーー!?・・・騙したな!!」
ゼブラス
「ラグリアス様〜!!何、企業秘密をばらしてるんだ!?・・・こうなったら仕方ない。皆殺しモードに切り替える!!」
ゼブラスはミレンの背中のハッチを開くと、緑のボタンを押した!ミレンがついに起動した!!
ゼブラス
「これで終わりだ。行け!ミレン!!奴らを殺害せぇい!!!」
すると、ミレンは反ダークラ勢力に向かってお辞儀した。
ミレン
「これから、あなたたちの友達として、共に戦いましょう!」
ゼブラス
「いけ!ミレン!!やつらを惑わせて、首を刈れ!!!」
しかし、ミレンは困った顔でゼブラスに言った。
ミレン
「あの・・・ゼブラス様、あなたが押したのは味方ロボットモードですけど?」
ゼブラス
「しまった!!赤・・・皆殺し、青・・・暗殺、緑・・・味方、って設定なんだった!!じゃあ、なんで私の味方にならん!?」
ミレン
「標的のデータに反ダークラ勢力の皆さんが入っていたので、この人達の味方になったんです」
すると、ゼブラスはよろめきながら、
ゼブラス
「今、ひとつの計画が終わった」
そう言って、ゼブラスはぶっ倒れた!!
アーサー
「お前、なんで俺達を暗殺しようとしたんだ?」
ゼブラス
「ラグリアスもお前らと同じく、ダークラを倒すことを考えていた」
アーサー
「じゃあ、なんで俺達と協力しようとしないんだ?」
ゼブラス
「奴は他の勢力に邪魔されずに、自分の軍団だけでダークラを倒して、魔界の住人や悪魔を支配下に置こうと企んでいる。その計画のためにロボット兵器を造っておまえらを暗殺しようとしたのに・・・。もう、戻ることはできぬ。我が首を取れ・・・」
ミレン
「なんで死ぬことしか考えられないの?」
ゼブラス
「彼らを暗殺しようとしたのだ。死んで詫びよう・・・」
すると、ミレンは涙目でアーサーに悲願した。
ミレン
「どうか、ゼブラス様を・・・殺さないで・・・ウルウル」
アーサー
「あ、ああ。わかったよ。誰も死んじゃいないし。ゼブラス、一緒にダークラとラグリアスを倒そう!!」
ゼブラス
「共にダークラとラグリアスを・・・?わかった。あなたたちに味方いたそう。しかし、今はここに長くは居られない。プエルトリコに亡命する」
ゼブラスは光に溶け込み、プエルトリコへ向かった。その頃、反ダークラ勢力が反ダークラ・ラグリアス勢力になったのを知らない二人は・・・、
ラグリアス
「いやぁ、最初はあなたを倒そうと思ったのですが、よく話したら、気が合いそうです」
ダークラ
「必要なら魔界の住人や悪魔とか、いつでも派遣してやるよ」
クレームの電話から、いつの間にか長電話になり、二人は仲間になっていた。
いつの間にかダークラとラグリアスが和解。あれ、リュウハクが涙目になっている?