旅立ち~水の女神~
誤字脱字すみません。
とりあえず、投稿しております。
アップ後、修正してますが大きな話の内容は変わらないかと・・・
変わるときはお知らせします
珍しく朝日とともに目が覚め、
何もないけど家の周りを散歩した。
戻ると母さんが朝食の準備を始めていた。
僕「おはよう」
母「ずいぶん早いのね」
僕「うん。なんだか目が覚めちゃって」
母「顔でも洗ってらっしゃい」
僕「は~い」
普通のあさの会話。
父「今日は、昨日仕込んだ燻製ができてるだろうな」
兄「オーク肉の燻製か・・・うまそうだな」
婆「ワシもこれを・・・フード付きのローブじゃ。
雨や風を少しは和らげるじゃろうて。持っていきなさい。」
僕「ありがとう」
兄「今日か明日に、発つ気か?」
僕「そうだね。明日朝発つよ。」
母「まだ、いいのよ」
僕「決めたんだ。」
父「そうか。わかった。今日の夕飯は豪華にいこう」
母「そうね!今日はたくさん作らなきゃ大変よ」
婆「ワシも焼き菓子でも焼こうかの」
僕「僕は村を回って挨拶してくるよ」
兄「俺も行く」
そうして、昼をはさみながら村を回り、明日旅立つことを告げた。
夕方、家に戻ると父が待っていた。
父「燻製出来たぞ。良い感じで油が落ちて、保存もききそうだ。
話は変わるが、ジンよ、チョットついてきてくれるか?」
僕「はい」
父についていくと、家に祭ってある祭壇の所だった。
祭壇の中から、何かを取り出した。
父「これは、この村に伝わる宝玉だ。持っていけ。」
僕「そんな!ダメじゃないの?」
父「いや、神の加護を受けたお前が持つべきだと、神父とも話した結果だ」
僕「この村の宝を・・・」
父「いざと言うとき何かの助けになってくれるだろう。
いつも身に着けておきなさい。」
と言いながら、宝玉を首にかけてくれた。
綺麗な青色の宝玉はを革ひもで編み込まれ首にかけられるようになっていた。
僕「ありがとうございます。」
夕飯は本当に豪華だった。
お婆ちゃんまで焼き菓子を沢山焼いてくれてた。旅に持っていけるからと。
皆のやさしさに、涙が出てきて、止まらなかった。
僕「みんな、今まで育ててくれてありがとうございました。
僕はここに生まれ、ここで暮らせたこと、とても嬉しく、とても幸せでした。
これから、旅に出ますが、またいつか帰ってきても、いい、ですか?」
いつでも帰ってきていいんだと優しくみんなに抱きしめられた。
本当にありがとう。人になって初めての家族があなたたちで心から、幸せです。
神よ、どうかこの家族にこれからも多くの幸せがありますように見守りください。
そして翌朝・・・
僕「じゃみんな、行ってきます!!」
村の門をでて森に入っていく。誰にも行先は告げないことになっている。
僕は決めていた。海が見える街に行こうと。
森を南に進むんだ!
いつもの森を抜け、丸一日進んだ。
大分奥地に入ってきたんだな。
僕「今日の寝る場所を探さなきゃ・・・」
丁度良さそうな大きな樹の上で夜を明かすことにする。
木の上には誰も居ない様だった。
お婆ちゃんのくれたローブが、とても有難い。
夜行性のコウモリとか近くを飛んでくるけど、襲っては来なかった。
寝たような寝ないような夜を明かした・・・
次の日も次の日も歩く。
魔物の気配を気にしながら、進むのは初めはなれなかったけど、次第に慣れてきた。
保存食も少なくなってきたころ、
僕「わ~。凄い!泉だ」
綺麗な泉だった。キラキラと光を反射し、透き通った水は底まで見ることができた。
ひとすくい口に含んだ。
僕「プハー!美味しい~。少し補充しておこう。泉さん少し分けてくださいね」
水筒に水をトクトクトクと入れていると、
「ねえ、白い人、聞こえる?」
僕「え?聞こえる!だれ?」
「私は、この泉の精霊」
僕「精霊?」当たりをキョロキョロする
精霊「ここよ!泉の中」
僕「わー!!!」
精霊「やっぱり見えるのね。お願いがあるの。」
僕「見える!どうしたの?」綺麗な女の人・・・
精霊「実はこの先に、泉を汚す魔物が居るの。
その魔物を倒してくれないかしら。
今はまだ、私の力で抑えているのだけど、もう力の限界みたいなの」
僕「分かった。どんな魔物かみてみてからでいい?」
精霊「どうかお願いします」
泉の対岸は少し暗い森の様だ。そこに入っていくと木々が枯れている死の森だった。
この先に居るのかな。
気配を消しながら、進んでいくと、真っ黒い大きなスライムが獣を捕食している所だった。
真っ黒のスライムなんて、初めて見た。
~鑑定~
ダークスライム
体力 :100
力 : 30
素早さ: 10
魔力 : 20
運 : 0
スキル:触手 腐呪
・世の混沌を吸い成長を遂げたスライム。
なんかやばそうだけど倒せなくなさそうだな。よし!
素早く剣を抜き、スライムに切りつけた。
スパーーン!!真っ二つに切れた。
「ヤッター」と思ったが、二つに分かれたスライムはまた一つになった。
敵と認識したのか、触手で叩きつけてくる、「よっ!」かわせる。
勢いのついた触手は近くの木に打撃を喰らわせていた。
ジュワ―。。。黒くどんどん腐敗していく!!!
「あれ、マズイよね!」
それから、防戦だった。だって切っても切っても合体して元に戻るんだ!
その時水筒を落とし、地面に水がこぼれた。
精霊「あなた大丈夫?あのスライムはコアを壊すか、神聖魔法が必要なの。」
こぼれた水の中から、精霊の声だ!
僕「僕神聖魔法使えるけど、ヒールだけしか使えない」
精霊「じゃ、剣にヒールをかけながら、切ってみて」
僕「剣に?どうしたら」・・・剣に少し傷があった。傷が癒えるようにとイメージをするとキラキラしだす・・・
精霊「今よ!それで切り付けて」
僕「え!はい。」タッタッタッスパーン!キラキラキラ
スライムにキラキラがまとわりつきジュワジュワ溶けていった!
僕「やった!!」
精霊「いえ、ここには残り107体がうごめいています。次湧き出ます」
僕「え!本当だ湧き出てきた!」スパーン。ジュワワワー。。。
スパーン。ジュワワワー。。。スパーン。ジュワワワー。。。・・・
僕「はぁはぁはぁ・・・」
精霊「108体すべての討伐、ありがとうございます。さあ、一度泉まで」
僕「やっと終わった・・・はぁはぁ」
泉に戻ると、精霊さんとは違うキラキラした女の人が湖の上にたたずんでいた。
女神「私は水の女神。私の子(精霊)の願いを聞き入れていただきありがとうございました。
これで、この森は守られました。」
僕「初めましてジンです。しかし、あのダークスライムは何なのですか?初めて見ました」
女神「あれらは、人の怨念など世の混沌が魔素と干渉し魔物を呪怨化したもの。
突然変異と思ってください。あたりの生命を吸い死の地へと変えてしまう存在です。」
精霊「貴女のお陰で助かったわ。さすがその宝珠を持つ者ね」
僕「え!この宝珠の事、知ってるの?」
女神「そうですね、お教えしましょう。
その宝珠は聖獣玉と呼ばれるものです。聖獣の卵です。
聖なる気を吸い続けいつしか聖獣が生まれます。
そして、あなたの聖なる気を吸って、輝きが戻ってきているようですね」
僕「聖獣が・・・生まれる・・心なしか白っぽくなってる」
精霊「あなたの気を吸ってるから生まれたらあなたの子供みたいなもんね」
僕「え・・・僕の子供?いつ頃生まれるのかな」
女神「それは分からないわ。すぐかもしれないし、あなたが死ぬときかもしれない」
僕「そっか。より大事にしなきゃ。教えてくれてありがとうございました。鑑定出来なくて困っていたんです。」
女神「いえ、あなたにはこの子(精霊)を救って頂きました。
私もわずかながらお礼を差し上げます。」キラキラキラ・・・・・
精霊「良かったね。水の女神様の加護よ!水魔法が使えるわ!それと私からも。
あなたの旅にこの子を一緒に連れてってね。」
水妖精「初めまして。私は水妖精です。微力ですが旅のお供をさせていただきます」
精霊「その子は女神さまの子(私)の子(水妖精)になるわ。私たちは水を通してつながってるから、何かあれば、この子を通じて連絡してね」
女神「創造神の光の子よ、試練多き子よ、どうか、幸多き人生を。さようなら・・・」ドップン
僕「あ!女神様・・・!神様たちは言いたいこと言ってすぐ消えるんだから。
お礼も言えなかった。女神様、ありがとうございます。幸せな人生にしてみせます」
水妖精「あ、私はいますからね」
僕「あ!水妖精さん!よろしく!お名前は?」
水妖精「妖精に名前はないんですよ」
僕「じゃ、僕がつけてあげる!・・・ミクはどう?」
ミク「はい。ミクですね。ありがとうございます。
魔物を退治いただいたおかげで、この泉に本来の力がよみがえり魔物が近付けない聖域になってます。ゆっくり休養を入れましょう」
僕「そうなんだ!ありがたいや。ちょっとテントでも建てようかな」
そして、ここにしばらく滞在することになった。
名前 : ジン
年齢 : 10歳
種族 : 獣人
職業 : 村人
レベル: 7→20
体力 : 30→160
力 : 18→160
素早さ: 23→160
魔力 : 10→160
運 : 50→100(MAX)
~スキル~
神聖魔法(神聖なる光の魔法)・ヒール・NEW:神聖付与(神聖属の力をあらゆるものに付与する)
NEW:水魔法(水の魔法)・ウォータ
鑑定C→B(あらゆる物の詳細を見ることができる)
夜目(夜の視界が昼と変わらずに見える※種族特性)
NEW:獣化(人型から獣型に変態できる※種族特性)
~祝福~
※創造神の加護(神聖魔法を使えるようになる。ステータス補正)
※水の女神の加護(水魔法を使えるようになる。魔法操作補正)