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〇〇が喋った

イヌが喋った!

掲載日:2019/06/14




僕

「うとうと、うとうと」




犬

「遊ぼ、遊ぼ!」




僕

「うわ、びっくりした」




犬

「早く遊ぶよ!時間は待ってくれないんだから」




僕

「なるほど、確かにその通りかもしれない」




僕

「何して遊ぼうか?」




犬

「ここに骨があります」




犬

「この骨を遠くに投げてくれたら、僕が取りに行きます」




犬

「そして、また貴方に渡す無限ループをやりましょう」




僕

「すごい、自ら無限ループ宣言」




僕

「まあ、仕方ない。やろうか」




僕

「あれ……どうして骨を渡してくれないの?」




犬

「ぐるるるる……(怒)」




僕

「え、嘘でしょ。自ら提案した遊びなのに、全然骨を渡す気ないやん」




犬

「あ……すいません。どうも、自分のものを取られるのが苦手でして……」




僕

「まあ、犬の習性ってやつだから仕方ないね」ぐいっぐいっ




犬

「がるるるるるる……(激おこ)」




僕

「全然、反省の色が見えない!」




犬

「僕からこの骨を奪いとるところから、ゲームは始まることとしましょう」




僕

「何て、体力を使う遊びなんだ……」




*****10分後*********




僕

「ふぅー、だいぶ疲れたなぁ」




犬

「ご主人、僕はまだまだいけますぜ」





僕

「まあ、君はいけるだろうけども……僕は限界みたいですぜ」




犬

「弱い……これが人間という生き物か……」




僕

「しまった、僕のせいで人間が舐められてる」




僕

「しかし、もう動けないなり」




犬

「ご主人は体力がないなり」




僕

「すまんなり」




犬

「お腹減ったかも」




僕

「なら、準備するわ」




犬

「流石っす。人間は素晴らしい」




僕

「急に、評価爆上げだぜ」





*****10分後*******





犬

「お腹一杯になったよ。まだ全然食べれるけどね」




僕

「君はあげれば、あげるだけ食べるからね」




僕

「病気してからは、そんなに食べなくなったけど……」




僕

「あれ……君病気じゃなかったっけ?」




犬

「そんなの、もう治ったよ」




僕

「あれ、そうだったっけな?」




犬

「それより、食後の散歩だよ!早く準備するのだ!」





僕

「はいはい、何だか散歩するのも久しぶりなような……」




僕

「君は年を取ってから、散歩を嫌がるようになったからね……」




僕

「若いころは散歩散歩煩かったな……」




犬

「ほらほら、そんあ思い出話に耽ってる場合はないよ!」




僕

「はいはい、引っ張らないで……」






************




犬

「散歩だ!散歩だ!」




僕

「散歩だぞ!散歩だぞ!」




犬

「あっ、大きい犬怖いっす。ご主人抱っこよろしく」




僕

「あっ、はい」




犬

「いつまで、僕を抱っこしてるつもりだ!はやく降ろすんだ!」




僕

「はいはい」




犬

「あっ、ご主人。高い壁だ。怖いっす。ここも抱っこで」




僕

「はいはい……君は臆病だねぇ」




犬

「そんなことはない。家の中では無敵」




僕

「僕に似て、内弁慶だなぁ」




犬

「飼い主が悪いってことだね」




僕

「そんな馬鹿な」




犬

「あっ、ご主人この坂はダッシュでいきます」




僕

「ひぇー」





************





僕

「ふー、散歩終わり」




犬

「楽しかったぜ」




僕

「それはよかった」




犬

「じゃあ、そろそろ寝ようかなと思います」




僕

「はいはい、そうしてくださいな」




犬

「おいしょ!」




僕

「何と、僕の膝の上か!珍しい!」





犬

「今日はここで寝るわ」




僕

「まあ、いいけどね」




僕

「それにしても君がこの家に来て15年か」




僕

「長いようで短かったね」




犬

「……」




僕

「いつもワンワン吠えてうるさかったね、君は」




僕

「今日まで、ありがとね」




犬

「また、犬でも飼いなよ」




僕

「当分はいいや」




犬

「そっか」




僕

「僕と居て、楽しかったかい?」




僕

「この家に来れてよかったかい?」





僕

「また、いつか会おうね」





******************






僕はいつの間にか眠ってしまっていたようだ。



僕の膝の上で、彼は眠っているように見える。



僕は、彼の頭を優しく撫でた。







今日の夕方、飼い犬が亡くなった。









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