47◆◆◆場所:『カラオケでオチについて語る』……語り手: 【敗戦主義者(黒眼鏡)
◆◆◆場所:『カラオケでオチについて語る』……語り手: 【敗戦主義者(黒眼鏡)】
「で、その『都市伝説』の最後は『爆発オチ』なのかい?」
「おいおい、『爆発オチ』って言うけど、よくある『陳腐』って言ってやるなよ。そりゃ、テメェには『結果』が見えてるから『陳腐(当たり前)』に感じるだろうけどよww」
《やり方によるんだぜ?ww》と【Doing(オタクなDQN)】が、『鉄骨ファイヤー(栄養ドリンクと炭酸飲料のカクテル)』を飲みながら。
――その名前っていうか、お前らスゴい名前だよ、と改めて僕は溜息しながら。
【Doing(オタクなDQN)】は獰猛に笑いながらに続きを紡ぐ。
「それに、『爆発オチ』ってのは、たしかにありがちだ。だけどよ、この話が『パロディ』で『オマージュ』な作品だったら絶対にやっておきたい終わり方なんだよ。『爆発オチ』の名作って言や、『バイオハザード』があるだろう? ――『研究所』とか『古い洋館』がドカン。他にも、『学校の怪談』なんてのは『旧校舎』がドカン。『インディージョーンズ』なんてのは入った『遺跡』がドカン。『タイタニック』もちょっと違うけど、『豪華客船』がドカンで『戯言の人類最強』なんか、『押し入った建物』は全部ドカンなんだしよ」
《芸術は爆発だ》、《『太陽の塔』を作ったヤツがそう言ってたろ?》と、【Doing(オタクなDQN)】が続ける。
「それに結果よりも過程が大事なんだぜ。物語なんて『ハッピーエンド』か『バッドエンド』の二通りしかないんだ。それなのに、感動したり、笑ったり、怒ったりするんだぜ」
「そうかもしれないな。――だが、『終わりよければ全てよし』って言葉があるだろう? 綺麗に終えることが重要なんじゃないか?」
《まぁ、そうだな》、《一理ある》、《だから、話は物語は最後まで聞けよ?》、《スタッフロールが流れて》、《演者が挨拶するまで眼を離すなよ》、《アンコールでなんかやってくれるかもしれねぇぜ》と、【Doing(オタクなDQN)】が獰猛に笑ってる。
それでは、『結果』を見届けよう。
――もうすでに分かりきってる『ハッピーエンド』ってのを。




