04◆◆◆場所:『某ファミレス』……語り手:【転載する天災(猫耳白衣)】
◆◆◆場所:『某ファミレス』……語り手:【転載する天災(猫耳白衣)】
「人は、『自分が知覚可能な範囲』でしか、事象を見ようとしないものですわ」
あるモノにとって、『都合よく虚飾した現実』しか見てません。
「それは当然のことかもしれませんな」
『自分が知っていること』なら『安心』できる。『自分の知らないこと』など信じられない『絵空事の夢現』。
「未知を既知で塗り固め、安住の地にいるのが人の幸せってもんです」
――だが、しかし、『現実』と『真実』は必ずしも一致しない。
「えぇ、ある人は言ったモンです」
【全ての事象は、人の空想を超越する】
【――唯、其れが真実と気づけないだけである】
【そして、気づいた時には、終わってる】……by【敗戦した暴君】
「さて、みなさんに一つ質問ですわ」
【自分と自分以外のモノを『疑ったこと』ってありますか?】
どうしようもないぐらいに、答えが出るぐらいに疑い抜いたことってどうですか?
「『常識』なんて『前提条件』が狂えば、全て終わってしまう仮説に過ぎないんですよね」
ちょっと、『センチ』に『ブラックコーヒー』の入ったカップを『ゆらゆら』揺らしながらに、『自問自答』の『哲学』を興じてみながら、今しがた受けた『感動』を『マイノートブック』に転載してみたり。
「まぁ、『乙女の化粧直し』を待つのは、『レディーファースト』の一つですな」
とりあえず、『時間を計るのは、マナー違反』で注意推奨。
そう結論を出したところで、【都市伝説好き(ショートヘア)】が席に戻って。
「いや、ゴメン、ゴメン。どんな切り口で話そうかって考えてたんだよね。じゃ、話と行こうか。その前に『デザート注文』していい?」
間髪いれず、ブザーを鳴らして、ケーキの『追加オーダー入ります』。
この人の甘党っぶりって、異常ですな……。いや、女のコってこんなもの? 甘いものは別腹っていいますががが。
「さて、例の『若造』はどうなったと思う?」
五個目のケーキ(今回は、季節限定チョコレートケーキ)を食べながら、彼女は話を再開した。