33◆◇◆場所:『天から地獄へ堕天する』……語り手: 【都市伝説好き(ショートヘア)】
◆◇◆場所:『天から地獄へ堕天する』……語り手: 【都市伝説好き(ショートヘア)】
「ねぇ、高いところから落ちたことある? 壁を登ったときに落ちたときって、『落ち方』で痛さって変わるよね。背中から落ちたら、息が詰まって肺が圧迫されて呼吸ができなくなっちゃうし、足から落ちれば、足の骨が内臓に突き刺さったんじゃないかってぐらいにお腹が痛い。最悪は、頭から落ちたときだよね。あれは痛い。痛いよ。だって、『バギャンッ』って『トンカチ』で机を叩いたときの反動を頭の中で感じるんだもん。頭痛の痛みってレベルじゃなくって『吐き気』がこみ上げて来るレベル。文字通り頭が割れそうって痛みで。――だけど、『目隠し』してたらそんな恐怖はないよ。……ただ、それ以上に『いつ落ちるかわからない』って恐怖に塗りつぶされるんだから。いつ落ちて、痛いっていうのを味わうか。どんな風に落ちて、痛いってのを味わうか。――落ちながらに、落ちる長さに、自分が落ちたときの衝撃を考えて、より一層恐怖するんだから。『目隠し』して何かされるってのは、『拷問』以外の何でもないよ。――暗闇に落とされるってのは、『目隠し』と同じってことで」




