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19◆◇◆場所:『疑惑飛び交う猫席(アリーナ)で』……語り手:【都市伝説好き(ショートヘア)】
◆◇◆場所:『疑惑飛び交う猫席で』……語り手:【都市伝説好き(ショートヘア)】
「クハハッ、こりゃあ『傑作』だ!」
って、具合に、ちょっと、丸めで、『茶色なダイリュート(?)』が大笑い。
「まさか、『あの小僧』があんなとこにな、クハハッ」
「モホッ、どした『奴隷商』?」
って、具合に、今度は、太めで、『白黒の猫(バーマン?)』が、いぶかしむ。
「何が、そんにゃに、おかしいんだにゃ?」
「いやぁ、すまん、すまん。ちょっと、無性に笑えてな。さっき、俺が『追い回してた小僧』がいるんだよ。『技皇』の名を語って、あそこにな、クハッハ。世の中ってやつは、狭いもんだな」
「モフォッフォ、相変わらずぅ、酷ぇ奴だにゃ、御前は。――全く、本当に世の中ってやつは狭ぇもんだにゃ」
『丸め』と『太め』の猫が、肩を揺らしながらに大笑い。
猫で溢れる客席からは、『舞台の喜劇』がよく見える。




