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脳内会議  作者: ナナイロ
①ナナミ
2/2

会議

『今日アキナすごく楽しかったよ!』


アキナはいつもと変わらず楽しそうに話す。


この白い四角い部屋では姿も見ることができる。


アキナはミニスカの制服を着ている。髪の毛はまっ茶色のロングヘアー。顔はすごく派手。とにかく派手。


この見た目で極度の人見知り。


私たちにしか心を開いていない。


『はいはい。』


そう言ってメガネをあげる彼はシン。20歳。


さらさらの黒髪で銀縁メガネが似合うイケメンな感じ。少し冷たいがたまにとても優しい一面がある。


彼は気づいた時には心の中にいていつも私を助けてくれた。


とても賢くて私よりもいろんなことを知っている。私が解けない問題も解いたりと、頭脳明晰だ。


そして最後の一人。

終始無言なのはリョウジ。この中で1番年上で私が生まれた時から心の中にいた。いつも隅っこで座っている。正直、顔は二、三度しか見たことがない。いつも深くフードを被っているだめだ。


リョウジはただずっと"いる"だけだった。会話はろくにしない。


リョウジとは入れ替わったことは一度だけある。あの新山事件と呼ばれた時だけ。


私は強制的に入れ替わることができるが、私以外の人格は入れ替わることはできない。だけど、リョウジは違う。リョウジだけは強制的に入れ替わることができるんだとおもう。


毎日夜に開かれる脳内会議ではその日にあったことを担当者、つまりその日1日出ていた人格が簡潔に話し、少し無駄話して終わる。


必ず最後に、他に議題はないか?といつも進行役を務めるシンが問う。


私には言いたくても言えないことがあった。


この白い四角い部屋。彼ら3人の人格だけ





いつも足が鎖で繋がっているんだ。





私にだけ見える鎖で、、。


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