第四話 し、しまった!
お久しぶりです。遅れた投稿ですいませんでした。それではどうぞ。
「ぐへへ……これを飲めばご主人も私の虜です」
そう言って布団は二つ用意した飲み物のうち片方に怪しい液体を入れた。
「ごしゅじーん、お茶入れましたよ~」
「いや、お前は何で当たり前のごとく俺の部屋に居るんだよ。鍵かかってただろ」
「それはもう愛のパワーで何とか……」
布団は頬に手を当て、指をストラップにはめ鍵を振り回す。
「な、おまえいつの間に合い鍵を……」
「まあまあ、そんなことより冷めちゃいますよ、お茶」
「そんなことってなぁ……まぁいいか、んっ」
布団がにやけながら自分の分のお茶を啜る。
「ご主人、何かこう変わりませんか?」
「何かって?」
「なんかこう急に私のこと襲いたくなったとか」
「ねぇよ! 断じてねぇよ!」
「んん? おかしいれすねぇ……」
布団は芯が抜けたようにストンと床に足から崩れた。
「ど、どうした?」
側まで駆け寄り肩を揺する。
「あぁ// そんな激しくしたら……」
「ほ、本当にどうした!?」
「し、しまった! どうやらご主人用の媚薬入りのお茶を間違えて私が飲んでしまったようですね……はぁはぁ」
「何てことしちゃったんだよお前は! 俺が飲んだらどうすんの!?」
「まぁ、飲んでしまったものはしょうがないので一発ヤりましょう!」
親指を立てこちらを見てくる。
「いやしねぇよ! 他に対策方法は!?」
「少し横になれば何とか……」
「ったくもう」
布団に肩を貸し、ベッドまで運ぶ。
「ご主人、そんな、自分から私をベッドに……」
布団の頭にチョップを入れる。
「あう」
「とりあえず今日はおとなしくしてろ」
布団に毛布を掛ける。
「ううう」
布団は頭を押さえている。
「だいたい何であんなこと」
「だって、ご主人をとられたくなかったから……」
言い訳する布団の目は潤んでいた。
「だからひかりとは何も無いって……」
「ほんとですねご主人! 嘘ついたら針千本ですよ!」
「ほんとほんと」
「じゃあ、誓いにキスしてください」
近づく布団の顔を押さえ、チョップを入れる。
「あうっ」
「調子のんなよ!」
「ぶー」
布団はほっぺを膨らませる。
「手、握ってもいいですか? ご主人」
布団のほうを見ないで手だけ伸ばす。
「ご主人の手あったかいです」
「早く寝て直せ……バカ野郎」
「ご主人はツンデレちゃんですね」
「あんま変なこといってるとひかり呼ぶぞ」
「ごめんなさいごめんなさい~」
そうして俺は布団が寝付くまでそばにいた。
「……寝てりゃあ可愛いのに」
――次の日
「ごしゅじーん。今度はちゃんと入れましたので飲んでください!」
「いい加減こりろぉぉぉおぉぉ!」
雪が降ったらしいですね……作者は風邪を引いてずっとこもっていたので
わかりませんでさしたw皆さんも体調には気をつけてくださいね。
では次の話であいましょう!