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旅立ちの前

「おい、起きろ黒崎」

倒れている翔太の頭の上から声がかけれる。

「あと5分、やっぱり10分だけ」

翔太は寝返りをうつ。

その言葉を聞いて翔太の頭の横にいた男が

「そんなに寝ていたいのなら永遠に眠らせてやろう」

そう言って自分の腰にぶら下げている刀を抜き翔太の頭めがけて振り落とす。

「あぶねっ!」

翔太は目を覚まし咄嗟に刀を避ける。

「ちっ」

舌打ちが聞こえる。

「おい!佐々木、今俺を殺そうとしただろ!」

「何のことだ?僕がそんな事する訳がないだろう」

そう言いながら刀を鞘に収める。

この佐々木と呼ばれた男は眼鏡をかけ長身で顔もとても整っている俗に言うイケメンだ。

「まあいいや。それでここは何処なんだ?俺は町で変なヤツに襲われて気を失って目を覚ましたらこの場所にいたけどお前は?」

「僕も同じだ。まぁ、君と違って僕はきちんと無傷で倒したけどね」

「それじゃあ、この場所にはどうやってきたんだ?」

「決まっているだろう。相手の持ち物をつかったんだ」

「それはただの泥棒じゃねーか!」

そんな言い合いをしていると、何も置かれていないこの部屋の壁に扉が現れる。

「佐々木」

「ああ、わかっている」

翔太は動きやすい体勢をとり、佐々木は腰に下げている、全てが黒い刀<夜空>をぬく。

すると扉が開き、巨大な火の玉が飛んでくる。

それを翔太は左手で殴りつけ<魔滅死>で消し、佐々木は扉の奥に飛び込み<夜空>で火の玉を放った男を横に一閃。

しかし、男が切り裂かれる直前、短刀を持った少女が佐々木の斬撃を止め蹴りを放つ。

「なんだと!」

佐々木は驚きながら後ろに飛び退く。

「今のやり取りだけでそこまでの連携をとりますか。さすが学園最強の佐々木

静夢さんと、特別な異能<魔滅死>を持つ

黒崎 翔太さんですね」

少女は自分達と同じ学園の制服を着ていて、髪型は黒のロングで短刀を持っていなければ学年に一人はいる優等生に見えただろう。

「お前の目的は何なんだ!」

「それは私から言おう」

扉の向こうから重々しい声が聞こえてくる。

「お前は?」

「自分達が通っている学園の理事長もわからないのかい」

そして、白髪で白髭のとても鍛えてある様に見える老人が部屋に入ってくる。

「理事長?」

「ああ君達が通っている早月学園の理事長だ」

「その理事長様が僕達に何の用ですか」

理事長が指を鳴らす、すると何もない部屋にテーブルと4人分の椅子が現れる。

「まぁ、座りたまえ」

理事長が椅子に座り少女も座ったので、

2人も仕方なく椅子に座る。

「今回の君達への襲撃は君達へのテストだったんだ」

「テスト?」

理事長が頷く。

「有名な君達がどれだけの力を持っているか確かめたかったんだ」

「確かめてどうする?」

佐々木が尋ねる、

「君達に頼みたい事があるんだ」

「頼みたい事?」

「ああ、この鈴木 唯と君達2人の3人に

頼みたい」

「俺たち2人はともかくその子はどうして?」

「この子君達の1つ下の一年生で、私の娘で結構優秀だからきっと役に立つだろう」

「それで、僕達に頼みたいこととは?」

佐々木が急かす。

理事長は時間をかけてこう言った。






「神人の討伐」


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