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剣姫

短すぎ

数分前


世界が変わる。


体調は最悪だ。少し前まではなんともなかった。

今は自分の身体が、自分の身体ではないように重い。

そして胸が刀に刺されたようにずきずきと痛む。

目の前には、自分を貫かんと鋭く、大きな爪が迫っている。

普段の自分なら絶対に避けることができないだろう。だが、身体は勝手に動く。

必要最低限の動きでその爪を避け、魔物を横から斬りつける。


ガキン


辺りに鈍い音が響く。魔物と刀がぶつかる音だ。


(戻ってきたのか)


佐々木 静夢は心の中でつぶやく。






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