表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月桂樹は裏切りをさす  作者: 和久井暁
21/21

月桂樹は裏切りをさす

終章


 琉惟と男爵の連携により、出口を割出し、体力派の武斗と健治、そして自分の妻である香月を背負った麻斗が、施設工事の為に造られた通路から出た。

 地上に出る頃には夜明けになっていて、そこから近い病院に駆け込んだ。

 昼にはあの村が山火事になっていることを知った。

 あまり深くは追及されなかったが、通っていた電気の漏電による多発火災と報じられた。

 それから一か月。

香月を含めた三人の身柄は、守の血液検査をした病院に運ばれて、金糸雀組の適合者である河本龍介が、医師と解毒薬の治療で成果を上げている。

麻斗は仕事にも無事復帰し、守も幼稚園に通っている。



福寿草の黄色い花を持って、麻斗は守の手を引いて病院の個室のドアをノックした。

「あっ、麻斗さん、守。 来てくれたの?」

 ピンクの毛糸を棒編みで編んでいるベッド上の香月が微笑む。

「お母さん、元気?」

 香月が帰って来たとき、ぐったりしていたのを見て、顔を青くした守も、香月が元気になるにつれて、平穏を取り戻した。

 あの上織村のことは、政府の高官に硬く口止めされ、琉惟自身も職場の上司に、記録を提出した。

 闇に葬られた事件だが、結局、椎野は見つからなかった。

 しかしことがことだけに、警察庁は極秘捜査を行うことを権利として聞かされた。

 家族の安全も政府が責任を持ってくれるそうだ。

「それ靴下か?」

 ピンクの小さい編みかけのソックスに、香月が頷く。

「ええ、新しい女の子のね。生まれるのは夏ごろだけど来年の冬用にね」

 今回の事で麻斗は改めて家族の大切さを知った。

香月と守、そして新しい家族の幸せはもう奪わせない。

麻斗は二人の笑みを見て固く決意した。


終わり



もしこのストーリーを最後まで、読んでくださった方。

ありがとうございます。

いろいろ至らないところもあったと思いますが、また、別の作品で会えたらとも思います。

以上作者よりでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ