入学試験にて、
ここは、とある商店街の八百屋だとする。
今売るべき商品は林檎20個。
仕入れ値は一つ85円
八百屋としては、合わせて2000円以上の利益を出せれば、大きな黒字になる。
しかし、2000円以上の利益を出すには、林檎一つを185円以上で売らなければならない。
だが、林檎一つ185円では、売れないだろう。
とすれば、どうするべきか、
500字以内で答えよ。
知らねーよ。何だよこの問題、
その辺のキャバ嬢でも、雇って、
色気で中年のおっさんにでも、
買ってもらえよ。
何でこの問題が、国語の試験に出るんだよ、出ても数学だろ。
この問題を作った奴は馬鹿か、
頭のおかしい奴かだろう、
どちらにしても、ろくな奴じゃないに違いない。
と、見たことのない問題の製作者に文句を言っている俺は
高濱疾奈
現在は私立菜種学園の国語の
入学試験の真っ最中である。
誤解の無いように言っておくが、
ここは、商業学校ではない。
県でそこそこの位置にいる進学校である。
では、なぜこんな問題が入学試験に出題されたか?
それは、俺が聞きたい。
まず、配点からおかしい、
200点満点のテストで、50点なんて、ありえない。
この学園に不合格だったら、この問題の製作者を一発殴ろう。
まだ見ぬ、問題製作者の顔を殴りつける、場面を想像して、
テストを再び受け始めた。