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第二十四話〜パスタ〜

料理の町ディッシュに訪れたアスカ達は、リザの経営する店へ行くことに。

「ふ〜うまかったぁ〜なんて言うか、懐かしい味だった」

「私も久しぶりのパスタだったので大満足ですよ」

リザの作ったパスタは、どこか懐かしい味がして、おいしい。皆、大絶賛だった。

「おいしかった?よかったわ、喜んでもらえて。そうだ、泊まる所まだ決まってないわよね?よかったら家に泊まっていく?」

リザは感じがよく、優しかった。一同はリザの言葉に甘え1泊していくことにした。

リザのお店は、パスタ中心の料亭と宿泊施設が一つになった宿であった為、風呂も大きかった。

「おぉ〜〜風呂でっけぇ〜!!」

「俺こんなでっかい風呂初めてー!!」

アスカとハロルドは、はしゃぎ回っていた。

「走ると転びますよ〜」

ルークは、はしゃぎはしなかったが久しぶりの広々とした風呂に少し喜びを感じていた。

「ここのところ、支部の小さなお風呂借りていましたからねぇ〜。気持ちはわかりますが、もう少し大人しくしていてください。でないと本当に転んでしまいますよ」

ルークが言うと、案の定ハロルドは派手に転んだ。それを見て笑っていたアスカも続くように転んだ。

「はぁ・・・だから大人しくしてくださいと言ったでしょう。ゆっくりお湯に浸かって体の疲れをちゃんととっておい・・・」

ルークが喋っているとアスカ達は、それをまったく聞かずに湯に思いっ切り飛び込んだ。

ザッパアアアアン!!二人が飛び込んだ勢いで水しぶきがルークに勢い良くかかった。それから暫くルークが口を開くことはなかった。


「ふふっアスカ達はしゃいでるなぁ〜。まっこんなに広いんだもん当然かな?・・・やっぱり、女の子一人だとこういう時ちょっと寂しいなぁ」

クレアがお湯に浸かりながらつぶやくと、リザが入ってきた。

「うわぁっ!!」

リザはさっきまで髪を結んでいたのだが今は髪を下ろしていた。それがとても魅力的だった。

「そんなに驚かなくてもいいじゃない。もしかしてさっきの独り言聞かれたくなかった?」

「うっ・・・さっきの聞いてたんですかぁ?」

リザはクスッと笑うとまた話を始めた。

「あなた可愛いわね。大人っぽいし、モテそうだわ」

「そんなことないです。リザさんだってすごく美人じゃないですか」

「ふふっありがとう。さっきの独り言からすると、もしかしてあなた彼のことが好きなの?えっと確かアスカ君だったかな?」

「ちっ違いますよっ」

クレアは、顔を真っ赤にしながら言った。それは、あまりにもわかりやすい反応だった。

「わかりやすいわね、本当に」

「リザさんのいじわる〜」

クレアはちょっと泣きそうだった。

「そう言えば、リザさん、結婚してないんですか?」

「してるわ。でも主人先日亡くなったの。正確には殺されたみたいなんだけど」

その言葉にふとあることがクレアの頭の中に浮かんだ。

「私の夫は、ホーリーナイツの隊員でライザって言うの。結構名が知られてたのよ。でも死んでしまったわ」

クレアの想像通りだった。クレアはリザに申し訳なくなった。

「すみません。なんか悪いこと聞いちゃって」

「いいのよ。あなたは悪くないわ。それより、今夜町の中心あたりでお祭りがあるからアスカ君と行ってきたら?」

「本当ですか?でもアスカ来てくれるかな?」

「大丈夫きっと来てくれるって」

「はい!!」

クレアはアスカを誘おうと風呂から上がり、アスカ達の部屋に向かった。



次話〜『二人きりの祭り』〜

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