第十九話〜手掛かり〜
この小説が連載してから一ヶ月ほど経ちました!!いつもご愛読ありがとうございます。まだまだ話は続くので、応援よろしくお願いします。
「ここが・・・ライザさんが殺された町。白いコートの手掛かりはきっとここにある筈なんだ・・・」
アスカが拳を強く握り締めながらながら言った。
「まずは、周囲の人に聞き込みをしましょう。何事も情報収集は大事です」
「わかった。じゃぁ、一時間ほど情報収集して、またここに集合だ。それでいいか?」
「異議な〜し」
「それでいいでしょう」
「よしっ、解散〜!!」
クレアの合図とともに一同は、情報収集を始めた。
やがて集合の時間になり、一同は、集まった情報の報告をしていた。
「では、私から。『事件の当日大きな音がした』これくらいしか私は集めることが出来ませんでした」
ルークが申し訳なさそうに言った。
「んじゃぁ俺ね。『呪文ではなく、魔術を使用した痕跡があった』そうだ。でもなんでそんな事がわかるんだ?」
アスカは首を傾げながら言った。
「魔術は、呪文に比べて魔力の密度が濃いですから、魔力が付近に残るんですよ」
サラッとルークが答えた。
「次は俺ね。俺が聞いた情報は『白いコートを着た人物が二人、この町をうろついていた』だよ。じゃぁ次クレアちゃん」
ハロルドが少し急かすようにクレアに言った。
「えっと、私の聞いた話は『白いコートってお店のパンは、おいしいってのと、白いコート屋ってお店がある』くらいしかわからなかったよ」
クレアは、「頑張った方でしょ」っと言わんばかりの表情を浮かべた。
「何かが違うよ・・・クレア」
一同は、そんな事を思った。しかし、ルークだけは、クレアの話に少し耳を向けていた。
「クレアの教えてもらったその二つのお店に行ってみましょう。何かわかるかもしれません」
ルークは真剣な表情で言った。
「でもさ、パン屋なんか行ってどうするんだよ」
その表情が真剣だった為、アスカ達はパン屋に行くことに反対をしなかった。
「・・・さぁ〜、深い考えはありませんよ。ただ、何か関連性がありそうな気がしただけです。他に行く当てもありませんし」
「まぁそれもそうだよね〜」
ハロルドもルークの意見に賛成だった。
「じゃぁ、パン屋さんに行こ〜う!!」
クレア、テンション高っ!!そんな事を思いながら一同は、パン屋に向かった。
次話〜『その店』〜