第十八話〜その情報〜
ハロルドを新たな仲間に加えたアスカ達。白いコートの情報をも求め、ガルデニアへ。そして得た情報には思わぬ記事が。
―― 先日、ネフェスの地下に封印されていた触媒のうちの一つ、『暗黒剣・ダークソード』が何者かに破壊されているのを発見した。現場付近では、白いコートを着た人物を目撃したと言う情報が多数報告されて・・・ ――
「目新しい情報はないね」
ハロルドがざっと情報に目を通し、少し残念そうに言った。
「ところでさっネフェスってどんなところなのぉ?」
「夜の街『ネフェス』。月に2回しか昼間が来ない不思議な街です」
クレアの問いにルークがさらっと答えた。
「じゃぁ〜普段からずっと夜ってことか・・・なんか性格暗くなりそう。まぁとにかく、白いコートの目撃情報があったんだからそこに行ってみようぜ」
「そうですねぇ、それ以外に行くところもありませんし・・・ネフェスに行く方がいいでしょう」
「待って!!」
今まで話を聞いていただけだったハロルドが口を開いた。
「まだこの情報続きがあるから・・・」
―― 本日午前5時、ロウグにてホーリーナイツエターナル支部の隊員のライザ・ディスカス氏の遺体が発見され、現場付近では白いコートを着た人物が目撃されている ――
「ライザ・ディスカス!!」
アスカ達は、驚きの声を上げた。
「どういうことだっ何でライザさんが・・・」
「知り合いなの?俺は直接会った事ないけれど、きっと白いコートの奴らに殺されたに違いないね・・・」
「でも何でライザさん、エターナルにいる筈なのにロウグで殺されちゃったんだろう・・・」
「わかりません。とにかく、ロウグへ向かいましょう!!ネフェスは後回しです!!」
アスカは拳を、ぎゅっと握り締めた。昨日、短い時間ではあったが共に任務をこなした仲間。そんなライザに自分の面影を少し感じていたアスカは、ライザを殺されたことが許せなかった。
「許せねぇ・・・」
アスカの瞳には、怒りがこもっていた。
「しかし、気になりますね・・・なぜライザさんは、殺されなくては、ならかったのでしょうか・・・」
「どうしたんだよルーク!!早くロウグへ行こう!!」
「はい、すみません」
目指すは、霧の町『ロウグ』。白いコートの手掛かりは、きっとそこにある。
一同は、手掛かりを求め、ロウグへ。
ライザの死を知ったアスカ達は、事件の真相を探る為に、霧の町『ロウグ』へ。ライザは一体何を知ったのだろうか。次話『手掛かり』