第十七話〜新たな仲間〜
白いコートを着た男見かけたアスカ達は、急いでその男を追いかける。しかし、その男は、白いコートの奴らではなく、アスカ達同様白いコートの奴ら追っている者だった。そしてその男は、アスカ達の仲間になりたいと言い出す。
「今何って言った?」
アスカが聞き直すと、怪訝そうな顔でハロルドが答えた。
「だからぁ〜白いコートの奴らを追ってるんだよ〜」
「・・・じゃぁ何で俺達を探していたんだ?」
「え〜っとそれは、君達も白いコートの奴らを探してるってホーリーナイツの人に聞いたからだよ」
「はぁ〜?どういうことだよ?」
「だからね、ホーリーナイツの情報部の人に、白いコートの奴らの情報もらおうと思って訪ねてみたら、君達がちょうど白いコートの奴らについて調べることになったって聞いたから一緒に連れて行ってもらおうと思ったんだ。ほらっ任務同行許可書だってちゃんとあるんだよ!!なぁ〜いいだろ〜連れてってくれよ〜」
アスカは困ってしまい、暫く黙り込んだ。
「ねぇ〜連れて行ってあげてもいいんじゃない?仲間は、多い方がいいし・・・」
クレアがそう言うとルークが暫く考え口を開いた。
「・・・まぁいいでしょう。よろしくお願いしますね、ハロルド」
「よろしくお願いしま〜す!!」
ルークとクレアが挨拶をすると、ハロルドも挨拶をした。
「・・・アスカも挨拶しなよ!!」
「ん?あっあぁ、よろしくなっハロルド!!」
「こちらこそよろしくです!!アスカ君♪」
「君付け・・・まぁいっか」
「えっと〜これからは、みんなことを『アスカ君』 『クレアちゃん』 『ルークさん』って呼ぶね!!」
「私はまだ君付けでも大丈夫ですかね?クレア」
「えっ?私にそんなこと聞かないでよ!!」
ルークの問いに答えることが出来なかったクレアは、ルークも歳や外見を気にしているんだ〜っと心の中で思った。普段の生活や態度を見ていれば、あまり気にしていない様に見えるのが当然だ。一応、実年齢は21歳なのだが、その思想は、35歳くらいなのでそう言われても仕方のないことなのだが。
「でもさ〜なんで白いコートなんか着てたんだ?」
「これ着ていた方が発見してもらえる確率があがるでしょ?アスカ君達も白いコートの奴らを追ってるんだから」
「あぁ〜〜なるほど・・・じゃぁ何で白いコートの奴らを追ってるんだ?」
アスカが問うと、ハロルドの表情が急に変わった、殺意に満ちた顔へと。
「白いコートの奴らに、俺の両親は殺された・・・だから復讐したいんだ、ただそれだけ・・・」
辺りが一瞬で静まり返った。
「・・・ゴメン、なんか悪いこと聞いちゃったな」
「いや、いいんだよ。いつか話さなきゃいけないことだったから」
「さて、そろそろ宿へ行きましょうか。私達は明日、ガルデニアに向かいます。しっかりと休んでおいてください」
一同は、宿へと足を運んだ。一晩休み、一同は、情報の町『ガルデニア』へ向かうのであった。
「情報を頂けますか?」
ルークの冷静な声が店内に響く。
今4人がいるのは、ガルデニアでも一番情報が集うと言われている大きな情報屋である。
「何の情報が欲しいんだい?」
「『白いコート』について」
店員がぴくりと反応した。
「最近少し噂になってきてるあいつらの事か・・・ふふっ、その情報は高くつくぜ?」
「構いません。お金なら沢山ありますから」
その情報は、本当に高かった。
ハロルドを新たな仲間に加え、一同はガルデニアへ。『白いコート』は、既に情報屋の間では、噂になっているようだった。情報屋でもらった情報には、アスカ達には放っておけない情報が載っていた。次話〜『その情報』〜