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第十六話〜ハロルド〜

触媒を集める必要はないと、宣告されたアスカ達。次なる任務は、魔物討伐及び白いコートの正体を暴くことだった。

「なぁルーク」

「はい?何ですか?」

「どうしてイビルナイツとホーリーナイツができたんだ?」

「あぁ〜そうですね、アスカには話しておいた方がいいかもしれませんね」

「?」

「これは、ホーリーナイツに入らないと知ることが出来ないことなので、今後一般市民に、今から言うことは口にしないでください」

「わかった」

「実はですね、元々イビルナイツとホーリーナイツは同じ存在だったんですよ」

「!!」

「ははっ。私も知らされた時は、驚きましたよ。私達の宿敵が元は、同じ存在だったんですから。それはさて置き、400年程前に最強の魔力を持つ『魔王アシュド』がその魔力で世界を支配しつつある時、魔王を倒すべく、魔王討伐隊が構成されました。討伐隊は、自らの命をかけて魔王に挑みましたが、結局敵いませんでした。兵力を失った討伐隊は、ある作戦を考案しました」

「ある作戦・・・?」

「はい。それは、魔物を戦わせるというものでした。人と魔物は、何千年も対立していた存在でしたが、兵力を失った討伐隊は今まで封印してきた魔物を解放し戦わせようとしたのです。しかし、討伐隊の中でその作戦の反対派と賛成派に分かれてしまいました。無論、その作戦は決行されず、魔王を封印する流れになり、なんとか魔王を封印することが出来たそうです」

「それが今のホーリーナイツとイビルナイツになったってことか?」

「はい、まぁそんなところです。他にもいろいろとあったみたいですが、私は知りませんので」

アスカとルークが会話しているところにクレアの声が入ってきた。

「ねぇ〜あそこに見えるのって『エターナル・ソード』じゃない?」

「はい、そのとおりですよ〜クレア」

アスカ達は、それに近づいて行く。


「これが・・・『エターナル・ソード』?すっげぇ〜剣かと思ってたのに、こんなにボロボロだったとは・・・」

アスカが少しがっかりしていると、クレアが口を開いた。

「何百年もここに刺さったままだったから、しょうがないよ」

「そんなに経つのか?ここに刺さってから」

「はい。魔王を封印した時以来この剣は、ここに刺さったままです。この剣には、恐ろしいくらいの魔力を秘めています。そのせいか、この町にはこの剣から溢れ出ている魔力が、漂っているんです」

「へぇ〜〜。なんかよくわからなかったけどすげぇ」

「はぁ〜〜人がせっかく説明してあげていると言うのに、あなたと言う人は・・・」

ルークが深く溜め息をつくと、アスカが何かを発見した。

「なぁ〜この窪みは何なんだ?」

「あぁ〜これはですね〜私にもよくわかりません。ただ、この剣を封印した時に使用した何かをはめる所ではないでしょうか?」

「ふ〜〜ん」

アスカが納得していると、目の前を白いコートを着た男が通り過ぎた。

「おいっ!!あれって・・・」

「白いコート!!追いかけましょう!!」

「待ってよぉ〜〜」

白いコートの男を追いかけていく・・・


「おいっ!!待てよ、そこの白いコートを着た奴!!」

アスカが大声で呼び止めると、その男はゆっくりと振り返った。

「・・・誰?・・・紅い瞳に・・・蒼い瞳・・・銀髪の女の子・・・あぁ!!アスカ・シンクレアと愉快な仲間たち見っけ!!」

その男の発した言葉に、一同はキョトンとしている。

「俺っハロルドって言うんだ!!君、アスカだろ?いやぁ〜ずっと探していたんだよぉ」

被っていたフードを取りながらハロルドと言う男は、自己紹介をしてきた。

「アスカ〜知り合いなの?」

「知るかってのっ!!初対面だ!!初対面!!」

「何か用ですか?」

ルークが冷静に問い質す。

「実はさ、俺も『白いコート』の連中を追ってるんだよ!!」

「!!」

アスカ達は、その言葉に表情を変えた。


突如現れたハロルドと言う男は、仲間になりたいと言ってきた。アスカ達の答えは・・・?次話〜『新たな仲間』〜

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