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第十話〜お披露目〜

クレアはルークに呪文を叩き込まれ、クタクタになった。クレアが寝ているとアスカがクレアを起こしに部屋へやってきた。

「おい。起きろ〜今日は町を見て回るんだろう〜」

「・・・まっ待ってぇ〜ルークぅぅぅ」

クレアの寝言にアスカは少し驚いた。

「なんでルークの夢見てんだぁ〜コイツ・・・」

「私にはまだそんな呪文使えな・・・あぁアスカ!!道に落ちてた物なんか食べちゃダメだよぉ!!」

「何の夢見てんだよ・・・てか俺そんなことしねぇってのっ!!」

アスカはムスッとした。そしてアスカはクレアの頬をつねりながら耳元で怒鳴った。

「起きろっての!!」

大声で起こされたにもかかわらず、クレアはゆっくりと目を開けた。

「ん〜もう朝?」

「・・・カワイイ・・・」

クレアの目を擦っている寝起きの顔を見てアスカはドキドキしてしまった。

「ふぁあ〜オハヨ〜アスカ〜・・・」

「おっおう!!オハヨッ!!」

アスカはビクッとしながら答えた。

「ふぁ〜ねむぅ〜。もっと寝ていたいょ・・・」

「んぁ?何言ってんだよ。さっさと着替えて、メシ食って来い」

うんっと頷き、クレアは着替えを始めた。

「バカッお、俺の前で着替えるなっ・・・ハ、ハズカシイ・・・」

照れながら言いつつも、クレアからは目を離さないアスカであった。

「あっゴメンゴメン。アスカは男の子だもんね」

笑いながらクレアが言った。

「んじゃぁ、先にロビーに行ってるから支度が終わったら来いよな」

「はぁ〜〜い」

その返事を聞き、アスカは部屋を後にした。

「あいつ・・・胸でかかったな・・・」

アスカは顔を赤くしながら、つぶやいた。


一時間ほど経つ頃に、ロビーにクレアが来た。

「おせぇ〜っての!!」

「ゴメンね」

「ほらっさっさと行くぞっ!!」

二人は町へ歩き出した。

「アスカとデートなんて久しぶりだなぁ〜」

クレアは、にこにこしながら言った。

「はぁ?何言ってんだ?この間遺跡に二人で行っただろ」

「あんなのデートって言わないよ!!」

「同じだろ?」

「違うよ」

なんとも言えない会話が続く・・・

何時間か町を見て回った後、アスカとクレアは広場に来ていた。

「あっそうそう、ルークにね〜呪文教えてもらったんだよ」

「お〜すげぇな。ちょっと見せてくれよ」

「もちろん。見ててよ〜」

クレアは大きく息を吸い込み、詠唱を唱えた。

「光れ閃光、彼の者を貫き給え!!『フラッシュニードル』」

すると目の前に豆電球のような弱々しい光がパッと光っては消えていった。

「・・・・・・んまぁ〜こんなもんだろっ?」

「しっ失敗しただけだよ!!」

「そっそういうことにしておくよ・・・」

「よし、もう一回!!」

再び、クレアは詠唱を唱え始めた。まだやるのかよ・・・アスカは心の中でつぶやいた。

「光れ閃光、彼の者を貫き給え!!『フラッシュニードル』」

今度はちゃんと発動したのだが、それはアスカの方へ勢いよく飛んできた。

「うわってめぇクレア!!どこ狙ってんだよ!!あぶねぇだろ」

そう言いながら、アスカは肩にかけていた『竜王』でクレアの放った呪文を弾いた。

「大丈夫?・・・あの〜・・・ゴメンなさい」

「まっクレアの事だから何かしでかすとは、思ってたがまさか俺に向かって攻撃するとは思わなかった」

「ロベルトにもらったその剣、アスカにすっかり馴染んでるね!!」

「そう、だな・・・」

アスカは少し暗い口調で返事をした。

「そろそろ帰ろうか。明日早いし」

「あぁ、そうだなっ!!今日はクレアのせいで疲れたから早く寝ようっと」

「うぅ〜〜ひどいぃ〜。わざとじゃないんだから許してよ〜」

二人はデートを満喫し、宿へ仲良く帰っていった。



二つ目の封印の触媒『エンシェントアックス』の入手の為、一同は時の町『エターナル』へ向かう。次話〜『時の町』〜

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