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 シンディが呼び出したモノは、彼女の“四天使”ではなかった!

 召還の声によって新しく地面が割れ、大音響と地揺れとともに、またしても、|なにかが太古の世界から蘇ってくる《・・・・・・・・・・・・・・・・》!


「なにを――???」


 ――

 ――

 ――それは、骨の、骨、骨、骨!

 ――頭蓋骨、肋骨、背骨、骨盤、大腿骨!

 ──

 ――人骨の!

 ──

 ――それも、一体だけではなくて

 ──

 ――次から次へと、地上に浮かび上がって来て!

 ──

 ――人骨の

 ──

 ──何百、何千という

 ──

 ――大軍団だった!!!

 ──

 ──


 ああ──!


 そのときチャコは聞いたのだ! その勇ましい軍団の、法螺貝の鳴り響く音と、雄叫(おたけ)び――(とき)の声を!


「考えたな。そうか、ここは関ヶ原の地、かつて東西の命運をかけた一大戦場であった……。レディ、ちぃとは、見直してやるぞ……」

 今は打って変わって、威厳に満ちた立ち姿で腕を組んでいる。どこからみても堂々たる老粋人であった。

「……が、はたして人間どもの細腕で、わがドラゴンをどうかできるかな?」

 それが、合図だった。三人は飛び退いた。遠巻きの人々もさらに逃げまどう。もはやセキハラ宿(しゅく)は、広大なバトルフィールドと化している──!












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