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その他短編たち

サンタクロースからの手紙

作者: 津南 優希

※注! 大人以外の閲覧をご遠慮ください。


中学生以下の閲覧を控えさせたい意味でR15指定しています。

「あ、おれ15歳以下」と思った方、お出口はあちらです。

手紙形式なので読みにくければご容赦を。


-*-*-*-*-*-*-*-*--*-*-*-

○○○にはお子さんの名前を入れてください。

△△には年齢が入ります。


「君のサンタは本当はね……」

子供だってもう分かっていると思うけれど、どうやってこの茶番を終わらせようか……と思っているお父さん、お母さんのために。

クリスマスの日に、最後のプレゼントに添えるのがベターです。


年齢があまりにも下だと内容が理解できないかもしれないので、「もうすっかり大きいのに、うちの子ったらまだサンタ信じててどうしよう」的なお子さんが、適齢かと思います。


個人利用の範囲でしたら、コピペするなり改変するなりお好きに使ってください。

効果や感じ方には個人差が大きいので、ご使用はくれぐれも自己責任でお願いします。

○○○ちゃんへ


メリークリスマス!

よい子にしていたかな? この1年はたくさん笑ったかな?

△△歳のクリスマスを迎えた君に伝えたいことがあるんじゃ。

そう、サンタクロースのひみつを教えてあげよう。


○○○ちゃんは、サンタクロースの家がどこにあるか知っておるかな?

実は私の家は、フィンランドのラップランドというところにあるのじゃよ。

真冬は最低気温が マイナス45℃を下回ることもある、寒さの厳しいところじゃ。

ラップランドの東部にあるコルヴァトゥントゥリは、その形から耳の山と呼ばれておる。

私はそこでたくさんの妖精(トントゥと呼ばれておる)とトナカイと、一緒に住んでおるのじゃ。


北緯68度のところが分かれば、世界地図を広げるか、地球儀で見てごらん。

私のいる場所が分かるかな?


コルヴァトゥントゥリは、とてもけわしい山じゃ。トナカイの空飛ぶソリでないと、私の家にはたどり着けない。

だから人間が来られるのは、ロヴァニエミ市中心街から北へ8km行ったところにある、サンタクロース村までなのじゃよ。

サンタクロース村には、私の部屋があるのじゃ。サンタクロース郵便局があって、クリスマスのものをたくさん置いてある店なども楽しい。

私は毎日、コルヴァトゥントゥリからサンタクロース村に向かうんじゃ。

尋ねてきてくれた人には、会うこともできるのじゃよ。


サンタクロース郵便局では、毎日世界中の子供たちから手紙が届く。お手伝いのトントゥたちはいつも忙しそうに働いていて……そうそう、トントゥのことを教えてあげよう。


彼らはとても気のいいお手伝い好きじゃ。

たいていは赤いトンガリ帽子に赤い服を着ておる。わしの家だけでなく、フィンランドのいたるところに住んでおって、森の中や家の中にも隠れておる。

普段は目につかないところで、こっそり人間のお手伝いをしておるのじゃ。

○○○ちゃんの住んでる家にも、妖精や小人がおるかな?

姿や名前は違っても妖精はどこにでもおるもんじゃ。覚えておいてやっておくれ。


さて、○○○ちゃんが気になっているのは「サンタクロースが本当にいるかどうか?」じゃったな?


答えは「Yes」じゃ。サンタクロースは間違いなくここにおるのじゃよ。

君がもっと大きくなったら、わしに会いにくることだって出来るじゃろう。

でも、いつも君の枕元にそっとプレゼントを置いていたのは、わしじゃない。

それはもう知っておるな?

サンタクロースが世界中を一晩で回ることが出来る、クリスマスの魔法のひみつを、○○○ちゃんはもう気づいておるはずじゃ。

そして、それが正しい答えなのじゃよ。


サンタクロースは夢を運ぶ。

君のお父さん、お母さんと一緒に。

君が望むのなら、クリスマスの日の朝には、これからもプレゼントが届くはずじゃよ。

だから次の1年も、君のために、君を大事に思っている人のために、たくさん、たくさん笑うんじゃよ。

それが○○○ちゃんが良い子でいる、何よりのしるしじゃからのぅ。



君のサンタクロースより

我が家は長女と次女が12歳の時にこれを贈りました。

赤い封筒に入れて、フィンランドのサンタクロース村のマークを印刷した封緘をつけて。大人が見ると変な文体も、子供心にはすんなり受け入れられたようです。


どちらの子も「サンタから手紙来た!」と喜んでましたが……。

いや、違うよ……? 違わないけど違うんだ。

(忠実に解釈するには、時間が必要なようです)


今年もみなさまに良いクリスマスが訪れますように。


☆2021/12/22 一部改稿しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] R15と書いてあったのでどんなお話かと思ったらサンタさんのお話でしたか! 確かにこれは中学生前後の子供よろこびそうですね。私は残念ながら子供、という年齢では無いので(微妙に)サンタさんの事実…
[良い点] 子供の知的好奇心を刺激するラップランドのくだりから、トントゥの事をサンタさんから教えてもらえるという特別めいたワクワク感、そして最期のくだりに心がじんわりと温かくなりました。 もし自分の子…
[一言] こちらでは初めましてになります。入江です。 サンタクロースについて詳しく書かれていて「へえ」となりました。 最後はほっこりできる良いお話でした。
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