表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

ミツバ博物館⑧《凶刃》

 空の夜風が、遮蔽物に邪魔されることなくアクビとロウザの間を吹き抜ける。




 空中に留まるロウザは、抜き身の刀を手にし、アクビに対峙している。

 対してアクビは、かろうじて飛行能力を保っている金属塊と化した装甲に捕まり、墜落を待つ状態だった。

 ロウザがアクビに手をかざす。


「あの川がちょうどいいな」

「!?」


 アクビが瞬きをする。


 無意識下での一瞬の暗転。そして目を開けた時には、アクビの体は機械ごと数十メートルの距離を吹き飛ばされていた。吹き飛ばされる瞬間、巨大な壁に衝突したような衝撃を感じていた。


「っ!??」

 しがみついていた機械はその衝撃で大きくひしゃげ、ついに完全に壊れた。


 空中で支えを失ったアクビは、そのまま落下していく。その先には河川、先ほどシオンが吹き飛ばした金属片がところどころ水上から顔を出している。

 アクビもその水の中へ叩きつけられる。その勢いは止まらず、水面に何度かたたきつけられ、河原を転がりようやく止まった。

 衝撃で上がった水しぶきが雨のようにアクビの上から降り注ぎ、河原の舞い上がった土煙を鎮める。


 その中でアクビは平然と立ち上がり、上空を睨んだ。

 一部始終をロウザは上空で眺めていた。


「身体能力向上が発言している。固有の能力はまだわからないな」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ