雪掻きスコッパー【冬の詩企画】
冬の寒空、煙草ふかす
吐息の白が大きく広がる
雪の重みは車庫潰す
社会の重圧、人潰す
スコップ振って取り除く
しんしんと 募る重み 雪仕事
休む暇なくスコップ振う
言葉の吹雪も人埋める
遭難退職当たり前
見て見ぬふりは冬景色
皆でスコップ振おうぜ
一本どうだと誘おうぜ
埋もれた奴を助けよう
余計なお世話と雪かけられ
良い奴から 消える世の中
見えぬ涙も凍る寒獄
スコップ担いで雪山へ
一人の力は高が知れてる
気付けば一人そこに居る
辛くなったらそこに居る
一本どうだと誘ってみる
人の心にスコップ刻む
粋なスコップ振りかざす
ポジティブスコップ振りかざす
少し 肩の 力を抜けと
肩凝りオッサン言ってみる
俺もスコップ受け継いだ
一人の力は高が知れてる
冬の厳しさ社会と同じ
人を頼る 勇気
手を差し伸べる 仁義
動きが凍る歪な人
心が凍り、動けない
熱い心は踏み出す力
動ける者はスコップ振う
一人一本、スコップ道
一本どうだと誘ってみる
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)