夢を探す少女
夢の喫茶に訪れる鈴川クルミ。彼女は夢を見つけられずに悩んでいた。
その頃、優花は熱を出して寝込んでしまい安美がクルミと立ち向かう。
ちょっぴり泣ける物語。第3弾
学校で友達が盛り上がっている中、少女は入れなかった。
先生に将来の夢の話で当てられた時も何も言えず俯くだけだった。
少女には夢がなかった
そして、夢を見つけられずに成人となってしまった。
1
安美は、いつもの様に、店の掃除をしていると、上からガラガラガシャーンという音がして上に行ってみる。部屋を開けるとそこには、熱を出してしまった優花さんが倒れていた
「ゆ・・・・・・優花さん!?しっかりして下さい!!」
私は優花さんを抱き上げて揺さぶるも顔が真っ赤でおでこも熱く完全に熱を出してしまっていた。そんな憂佳さんを見守っていると薄っすらと目が開いた。
「あ・・・あれ?何でだろう・・・・・・。天使が見えるよ・・・・・・?遂にお迎えが・・・・・・」
その言葉に落胆する安美
「天使じゃなくて、安美です!今日は私が一人で経営しますので優花さんは寝ていて下さい!」
そして、優花さんをベットに戻しスタスタと部屋から出て行った。下に降りて掃除をしているとベルが鳴り一人の少女が入ってきました。彼女は入口に近いテーブルに付き俯く。
「えっと・・・・・・あなたは・・・・・・」
「鈴川・・・・・・クルミ・・・・・・」
「鈴川クルミさんは今日はどの様なご用件で?」
「ここには・・・・・・迷える子羊が集まると聞いて・・・・・・」
「はい。家はそういう迷える子羊さんを未来へ導く手伝いをする場所です」
「私、未来がわからないんです・・・・・・」
「と、いうと?」
「私には・・・・・・。目指したいものがないのです・・・・・・」
「なるほど。今回はそういうお客さんですか!!共に貴方のやりたい事を見つけましょう!!」
「よろしく・・・・・・お願い致します・・・・・・」
2
私には、夢がない・・・・・・。皆は、パン屋さんになりたいとか、バーテンダーになりたい、サラリーマンになりたいという者も居た。でも、私にとってやりたいことなどない・・・・・・。学生の頃には勉強をして卒業したら就職して普通の事だけをしていればいい・・・・・・。生きることができればその先の事なんてどうでもいいと思えてしまっていた。そんな風に思っていると、あっという間に卒業の季節が来て皆、涙しながら別れていった・・・・・・。だが、私は時代に流される身。そのため、涙など流れなかった。
だが、そんな私にも異変が起こった。企業で働くことになったのだが、やっているのが苦になって長続きしなくなってしまいました・・・・・・。そんな時に交通事故にあってしまい、しばらく入院することになってしまいました・・・・・・。
病院で暇つぶしにテレビを見ていた。私は、そのテレビで夢を見つけることができたのですが―――。
テレビを暇つぶしで見ていた際、声優の特番をやっていて声優になりたいという心を輝かせた。だが、夢を抱くだけ無駄だと思った私はテレビ番組を変えた。だが、どうしても声優という夢を捨てられなかった・・・・・・。次第に声優にも目を向けて見て両親に声優になりたいと言った。
だが、両親によって過酷な現実を叩き付けられた。
「そんな仕事でお金を稼げると思っているの?もっとお金を稼げる仕事にしなさい!!」
そんな事を言われちょっと希望を持った夢が儚く崩れ去った。友人に相談しても
「あんたなんかが声優になれるわけないじゃん!!」
馬鹿にされてばかりで私は夢なんて見ちゃいけないんだと思うようになった。その後から私は家に引きこもり両親と話もしていない・・・・・・。
「ちょっと、クルミ!!仕事はどうしたの!!部屋に籠城なんてして!!何があったっていうのよ!!」
「分からない!!でも、このもやもやは、母さん達じゃ解決できない!!」
「モヤモヤって何なのよ!!ちゃんと説明しなさい!!クルミ!!クルミー!!」
3
「こんな話です・・・・・・。私はどうしたら良いんでしょうか・・・・・・?」
「ちゃんとご両親と相談して、自分の趣味を通すべきだと思います!!」
「でも・・・・・・両親は、金はどうするんだとか、あなたの未来が心配だとか言ってやらせてくれないんです・・・・・・」
「両親はあなたに安全なお仕事について貰いたいんです・・・・・・」
「でも、私は普通の仕事なんてつまらない!!刺激が欲しいのよ!!」
クルミさんは、興奮して立ち上がる。
「落ち着いてください!!それでも・・・・・・。親にずっと従っていたあなたが親の反対を押し切ってまでやりたいことなんでしょ!!だったら、本気でぶつかって砕けるべきです!!」
その時、帰り支度をしながら
「そう・・・・・・よね・・・・・・。帰って両親と話し合ってみる!!」
そう言うとクルミさんは夢の喫茶を後にした
4
私が家に帰ると両親が駆け寄ってきた。
「どこに行ってたの!?私達に何も言わないで出て行くなんて!!」
「どこでも・・・・・・いいじゃん・・・・・・」
「え・・・・・・?」
「私はもう19歳!!両親に何も言わないで出かける事くらいあるわよ!!」
「なんで・・・・・・泣いてるの?」
気が付くと私の目から涙が溢れ出していた。
「私だって、行きたい所くらいあるわよ!!いつまでも子供扱いしないで!!」
「でも・・・・・・」
「そうだな・・・・・・。クルミの言う通りだ!」
リビングからお父さんが出てきた。
「お前もついに両親に反発したか・・・・・・」
「ゴメンなさい・・・・・・」
「なに、謝る事ないさ・・・・・・。いつかはこの時期が来ると思っていたが・・・・・・。始めに声優をやりたいと言い出して反対されたお前は家に引き籠った・・・・・・。その頃から反抗期は始まっていたと思うよ」
「パパ・・・・・・」
「貴方!?」
「声優をやりなさい!それがお前の選んだ道ならば親としてお前を応援してやる!」
「ありがとう!」
「行ってこい・・・・・・。だが、いつまでも忘れるなよ・・・・・・。なにがあっても俺らは家族だ・・・・・・。辛くなったら俺達ががっしり支えてやる。それが親としての務めだと俺は思っている」
ついに母親も折れて晴れて私は声優の道に足を踏み入れる事が出来た。辛いのは分かってる・・・・・・。投げ出したくなる時もあるだろう・・・・・・。それでも、私は試してみたいんだ・・・・・・!自分の心の輝きを試してみたいんだ!
5
「という物語ですね・・・・・・。やはり、子供は必ず親にいつかは反抗するべきなのですね・・・・・・」
パタンと本を閉じる安美。
その時、再び頭痛がする
6
5月5日
クラス中があの話でもちきりとなっていた・・・・・・。
この学校の生徒が一人、行方不明・・・・・・。どこに行ったのか行方分からず
「怖いねぇ・・・・・・。神隠されたって事でしょ・・・・・・」
「噂では、あの子の家の人、いつも帰り遅かったらしいよー」
「他にも、あの子、あざとか沢山あったよね!!」
「やっぱり、家庭内暴力を受けていたんだね・・・・・・」
7
ここで、記憶は途切れてしまう。だが、大切な一ピースのはずだ・・・・・・。忘れてはいけないあの事件を解くための・・・・・・




