7話 重圧ディストラクション
「ピシュッ!!...タッ!タッ!」
結の投げたクナイが対象と恵美との間を走り抜ける。
咄嗟に投げ入れられたクナイに驚き、対象の持つ剣の切っ先はふらふらと宙を舞ってしまう。
散らついた剣尖にもう一度眩い一閃が走り、ついに対象の手から直剣はその姿を消した。
「大丈夫?!えみっち」
結の焦る声が響き渡る。続いて隊長、副隊長、守がすぐさまに側に駆け寄った。
「相澤隊員!」
守と副隊長が対象をバインドスクエアなる拘束スキルで縛った。
恵美は突然の出来事に驚きのあまり手が震えている。今自分の身に起きたことが理解できていないようだった。ぶるぶる震えた手が彼女の心を表しているようだった。
「え、恵美!」
突然のことに俺はその一部始終を見ていながらすぐ様動く事はできなかった。正直言って情けないとも思った。
だがしかし、そんなことを思うよりも先に、体が動いた。今更そんな風に言えるくらいの状況じゃないってことは確かだった。
彼女は、ミスをしたのだ。彼女はしてはいけないミスをしたのだ。
レイズの隊員は管理局のCODにより常に部分的監視をされ、任務中に至っては厳重に監視がなされている。だから、偶発的なミスももちろん監視されている。普段なら大したことではない。しかし、今彼女は複数の上層管理職の偉い方々によって監視されている。
それは何を意味するのか?彼女の父親、相澤藤五郎は今頃きっと他の偉いさん方に笑い者にされている真っ最中だろう。そんな彼が彼女に何をしでかすか。今の俺には全くわからない。
今、俺がすべき事は、暖かな抱擁と手を差し伸べることだけだった。
午後5時、レイズ本部東棟36階 上層管理局部長 相澤藤五郎執務室に俺たち第一機動隊はいる。
なぜこんなところにいるのかと問われれば、話は長くなってしまうが、簡潔言うと言えるのはただ一つ。彼の娘、相澤恵美の偶発的なちょっとしたミスが原因だ。
2時間前、第一機動隊実動任務の最中に相澤恵美はミスを犯してしまった。結果的に任務遂行に支障はきたさなかったが、問題なのはそこではない。
さらに1時間前、彼女は父親に注意を促された。もうミスはするな、と。管理職をまかされ、重鎮と化している彼には、それ相応のプライドが存在する。そのプライドには彼女、相澤恵美の実績も含まれる。
しかし、含まれると言ってもそれは実績なのだ。結局は実績なのだ。あいつは彼女自身には興味がないのだ。ないと言えば嘘になるのかもしれないが、それは魅力とか内面とかそういう意味ではなく、潜在能力とか力量とかがそれに値する。
俺はそんな彼に怒りを覚えた。しかし、俺は彼のそばにいるタキシードの秘書にその怒りをかき消された。圧倒的な力によって。彼から湧き立つオーラがそれを物語っていた。
相澤藤五郎の執務室は質素というか、あまり無駄なものは置いてはいなく、必要最小限の資料がデスクに置いてあるだけだった。焦げ茶色の木の壁に灰色の床の部屋は微妙に冷暖房が効いていて、気持ち肌寒い。
藤五郎は怒りを露わにした顔でこちらを見ている。
「坂田隊長。今回の任務はCODによれば、そう難しくはなかったはずだが。なぜCODの指示通りに動けなかったのか?説明してもらおうか」
隊長が口ごもる。どう返事すればいいのか、彼女にもわからないからだ。
「それは...その、私は、今回のことはそこまで取り立てて問題にするようなことではないと思うのですが...」
多少なりとも疑問が彼女にもあるようだった。
なぜ、そこまで取り立てるのか。理由はわかっていた。理由は恵美の失敗が自分の印象に影響するからだ。ミスなど最初から大して問題ではない。
そうわかっているからこそ、俺は相澤藤五郎が腹立たしくてならなかった。
ー なんで?娘なんてものは自分を着飾るための道具に過ぎないっていうのか?
俺の口は勝手に動いていた。
「ふざけるな」
視線が一気に俺に集中する。
「今、なんと?」
藤五郎が訝しそう尋ねる。
「ふざけるなと言ってるんだ。そんなに大した問題じゃねぇだろ。全員を集めて、みんなの前で叱責する必要なんてないんじゃねぇのかって言ってるんだ」
藤五郎の表情が真っ赤に染まる。
「穂村隊員、やめなさい」
隊長が俺を呼び止めようとする。
「貴様。私に向かって何という口を叩いている!昼にも言ったが、これ以上私の邪魔をするな。あの言葉が理解できなかったのか?」
きつい叱責に俺は怯むこともなく、こいつの言うことなんてものに一切耳を貸さず、
「ふざけんなよ。邪魔してんのはあんたの方だ。不必要にプレッシャーかけやがって、こいつの剣が折れた時の顔、想像できんのか?」
俺はあの時、恵美の細剣が折れた時、土ぼこりでしっかりと確認できなかったが、彼女は驚きよりも先に恐怖を感じている顔をしていたのを見た。唖然とし、起こったことへの対処の仕方の模索。どうすれば怒られなくて済むか。まるで宿題を忘れてきてしまった先生に怯える悪ガキのような顔。
これまでやってきたことへの報復。自分ではなんの解決できなかったはずなのに、それは彼女に降りかかってくる。
そんなのは間違ってる。彼女は彼女なりに自分で必死にそんな気持ちを抑えてきたはずだ。無言を突き通し、冷徹で、『完璧』を周囲に見せつけることで父親に自分を認めてもらう。
それができなくなった。あの時折れたのは剣じゃない。彼女の心だ。
あの後、恵美は腰を落としたまま呆然と空を眺めていた。その瞳が濡れていたことをもう思い出したくもない。
昨日の夕方。彼女に言われた言葉。
『弱みを見せない悲劇のヒロインにはなりたくないから...』
断言したくはないが、もう彼女は悲劇のヒロインになっていたのだ。とっくの昔に彼女は重い鎖に縛られ、悲しみのパーフェクトバーサーカーになっていたのだ。それに彼女自身も慣れてしまっているのだ。そうしないと今にも壊れてしまう何かを守るために。
「何を馬鹿なことを言っている?そんなこと、私が尋ねたことには関係のないことだろうが」
「あっ...」
反論する藤五郎に突っかかろうとしてしまった。
だが、又してもあの手が俺の体を制した。
「穂村隊員。これで二度目です。先刻、二度目はないと言ったばかりですが...これ以上の侮辱は武力行使によって鎮静してもよろしいということで?」
タキシードの男。藤五郎の秘書をしているという男。その職名からは想像もつかない体つきをした彼の右手に掴まれた俺の肩は既に力を失っていた。
彼に対する言いようのない恐怖。それが俺をまた弱虫に戻す。遠い記憶に蔵い込んだ記憶にいる弱虫な俺がまた出てきてしまう。
「くっ...」
続いて副隊長の手が俺の腕を掴み、部屋の奥へと引き戻した。無言で歯を食いしばっていた副隊長の顔を見た途端、彼の頭に浮かぶ悔恨が目に見えるように感じられた。それに俺は動揺し、言葉を失ってしまった。
一瞬の静けさを纏った空気を破ったのは恵美だった。
「相澤上級管理局部長。今回の私の失態につきましては、私の独断による技の選択ミスよるものであり、それ以外のことに関しては今回のことには関係のないことでございますので、どうか彼はお見逃しください。桐山さん、ご迷惑をお掛けしました」
タキシードの男が恵美に向かって一礼する。
「それでは、私は午後の作業に戻らせてもらいます。失礼しました」
それだけ言って彼女は部屋を後にした。
「恵美、処遇は後に通達する」
彼女は父親の言葉に返事はせず一瞥した後、出入り口のドアノブをぎこちなく回した。
俺はもう何も考えられなかった。その場に立ち尽くし、続けて浴びせられる相澤藤五郎の叱責を耳から流すことしかできなかった。
『これ以上問題は出さぬように。...そして、隊員の教育もしっかりしておくように』
彼が放った最後の言葉だった。
悔しくて仕方がなかった。あの時、もっと反論できたんじゃないのか?なんであいつに怯えてしまったんだ?さらには、助けようとした彼女に助けられてしまうなんて、恥ずかしくて死んでしまいそうだった。
空いた右手に握られた拳は今でも力強く閉ざされている。
「副隊長...俺、何がいけなかったんでしょうか?」
待機室の一角に設置されている休憩スペースはガラス一枚とはいえ、隔離されていて内部の声はそとの人には聞こえない。
さっきの副隊長の顔から察するに、彼も何かしら思うことがあったのだと思った。
「穂村。お前は少しアタマを冷やせ。いろいろと思うことはあるだろうが、今は考えるな」
ー 副隊長まで。なんで?
「なんで、そんなこと言うんですか?副隊長だって...おかしいとは思わないんですか?」
そこまで言って、また副隊長の顔があの時と同じ顔になっていたのに気づいた。やるせない表情。この現状に最も疑問を持ち、対抗したくてもできない自分を心の底から恥じている顔。
ふと、副隊長の口が動いた。
「穂村。お前の考えていることは十分理解できる。私も彼女の身元を確認した時から不安だった。上級管理局の部長の娘、さらには有名なパーフェクトバーサーカーの名を持つ彼女がこのレイズに所属することも、何もかもが予想外だった。それと同時に私は気づいてしまった。いつかこんな日が来ると」
副隊長が唇を噛む。
「彼女が父親からの度重なる重圧に耐えかねるその時が来るのは時間の問題だった。しかし...」
そう言って彼は顔を俺に向けた。
「もっと予想外だったのは、穂村、お前だ。履歴書から見るに、お前はレイズに入隊することすらも難しい、いや不可能に近い成績だ。成績なんてないに等しい」
どんぴしゃな言葉で頭が痛くなる。
「そんなお前が、結に続いて覚醒者になるとは思ってもみなかった。これで一層、彼女は緊張の渦に飲み込まれていった。自分の小隊に人類の異例とも言える人材が2人もいるとなれば、私を含むそれ以外の隊員はきっと覚醒者以下の判断ばかり下されることになる。『咲ける所で咲け』とはこのことだ。咲けない場所にいても自分の魅力は伝わらない。お前には悪いが、彼女にとって君は、邪魔者であるとも言える」
そこで副隊長が申し訳なさそうな顔をしてきた。自然と悪い気持ちにはならなかった。
「穂村。彼女のことをそこまで気にかける理由は何だ?何がお前をそこまで奮い立たせる?」
その質問に素直に答えられなかった。頭をよぎる無数の理由を全て処理できなかったからだ。
「それは...」
わからない。その答えで十分なはずだった。つい数時間前までの俺ならそう言っていた。
だが、相澤藤五郎の部屋で久しぶりに蘇った忌まわしい記憶を思い出すと、そんなことを言ってはいけないと反射的に考えてしまう。
あの時あの瞬間、自分の弱さを知った気がした。それが俺にとっては堪らなく怖かった。今度こそ何かを失ってしまうのではないのか。どうしても不安になってしまう。
俺がなぜ彼女を気にかける理由を今一度考え直す。
「俺も、よくわかりません。自分が一体何をしたいのか。もうそれすらわからなくなってきてしまいそうです。ここにあった正義は、そんなに柔で、勝手な物なのでしょうか?」
副隊長は答えようとしない。
「俺は、そうとは思いません。決して」
その時、彼の表情が変わった。その目に何か光るものがあることに俺は気づいてはいなかったが。
「俺、なんで俺なんかがここに配属されてしまったのか、今でもわかりません。でも、もしそれに理由がなかったとしたら?だったら、俺はその理由を作ってみせます。ここに俺がいる理由。俺が覚醒者となった理由。それが恵美にあるのなた、俺は何としてでも見つけ出したい」
俺の言葉に副隊長は一抹の不安を抱き、質問を投げかけてきた。
「穂村、それで、どうするんだ?」
ご最もな意見だが、答えは既に決まっている。
「あの桐山っていう奴をぶっ倒して、あの馬鹿親父に一発かますんです」
俺にはこの選択肢しかなかった。この時も、これからも...
第一機動隊待機室を出て、自分の部屋まで戻るのに通る道のりは果てしなく長い。慣れればなんてことはないと思っていたが、これがあまり慣れる様子は皆目無い。
待機室のある西棟の6階から自室のある南棟25階まではエレベーターを使って登る。
さらに、西棟25階に到達したら連絡通路を伝って南棟に向かう。
連絡通路は左右ガラス張りになっていて、もし落ちたらどうしようとヒヤッとしたことがあるのは記憶に新しい。
連絡通路から見える街の様子はあまりいいものではなく、付近の工場を往来するトラックがポツリポツリと見え隠れするだけだった。工場から出る排気ガスがビルの上まで登ってくるのがわかる。
幸い各階ごとに窓の外に外の悪い空気を吸引する機械が付いているから、空気関係で困ったことはない。
いつも清掃員が掃除をしている通路にはゴミ1つない。
だが...
「あの、そこにいるのは分かってるんですよ、結先輩」
綺麗ピカピカの廊下に怪しい影があった。俺はこの影をよく見かける。俺よりも断然優れた潜伏スキルを持ち合わせ、俺をつける人物は彼女以外にいない。
「ハァ、バレちゃってたカ?」
ため息混じりに返答する。
「当たり前ですよ。待機室を出た時からなんか怪しいと思ってたんですよ」
俺の言葉に少し照れながら、
「そっかァ、バレてたのならショウガナイ。結構上手くいってたと思ってたんだけどナァ」
彼女の潜伏は才能の塊というくらい完璧なのだが、なぜか俺にはわかってしまう。これも覚醒者の力ってやつなのか?とふと疑問を持つ。
「で、何なんですか?」
彼女は素早く崩した体制を元に戻すと、
「いやぁ~。可愛い後輩が困ってるらしいから様子を見てたんだヨ」
それにしては悪趣味な。本気で潜伏されたらどう反応したらいいかもわからなくなる。
「俺なら大丈夫ですよ、美影先輩」
先輩を強調して言ってみる。
「ほぉ~、先輩かぁ~、良い響きだネェ~」
まんざらでもない顔がまた少し可愛く見えてしまうのが癪にさわる。
あれからかれこれ3ヶ月程度の付き合いということで、彼女には慣れてきたものの、結の能天気というか、ポジティブというか、テンションアゲアゲというかみたいな雰囲気が少しばかり可愛く見え、また少しばかり照れてしまう。
先輩なら先輩らしくしてくださいな。
「ほら、俺のことなんていいですから、さっさと、ご自分のお部屋に、お戻り下さい」
グイッと結の肩を反対側に向け、力任せに彼女の背中を押した。
「わっ、やっ!やっ、やめろーー!」
両手を宙にバタつかせながら、押されるがままに彼女の体はエレベーターに徐々に近づいてゆく。
細身の華奢な体に手のひらがビッタリとくっついている。薄着なのか体温らしき温かさが手に伝わってくる。一体こんな温度がどこからでてくるのかと思う。
体温にては温かいと感じていると、ふと結の顔を見ると、彼女の顔も少し火照っているように見えた。
右手に取り付けられたナイトブレスには29℃というまぁなんとも暑い室温が表示されていた。
「さぁ、早く自室に戻ってください。先輩」
背中にくっついた手に再度力をグイッと入れ、結の背中を押す。その時、背中の何か分厚い布ようなものに指先が引っかかり、無意識にごそっと引っ掻いてしまった。
「ひっ...」
途端に結が跳びのき、顔を真っ赤に染めてこちらを向く。赤い頰の彼女の顔を見ると、なぜそうなっているのかはわからないが、どこか面白く見えた。
「わっ...ひゃっ...な、何を......」
恥ずかしそうにする彼女をもう一度見つめ直す。
「どうしたんですか?先輩」
その言葉に少しムッとしたのか、
「ま、まったく、無礼者め。私の、私の...」
などとぶつくさ呟いていた。
しかし、それよりも、
「先輩、語尾にカタカナがついていないですよ」
その言葉を聞いた途端、少し治まりかけていた頰の赤らみがより一層色味を帯び、真紅に染まった。
「なっ...しまった...」
恥ずかしさのあまり、彼女は黒髪を掻いていた。
しかし、一時の静寂の後、彼女は真剣な表情に一瞬で戻った。そのまっすぐな瞳が俺を見据える。
「で、どうするんダ?えみっちのコト」
予想だにしなかった質問に俺はすぐに答えられなかった。それどころか、言葉を詰まらせ、黙りこくってしまった。
「まぁ、何をするのかわからないケド、これだけは言っておきたいことがあるんダ」
ごくりと息を飲む。
「仁君。君とってはそれが親切だと思っても、相手にとってはそれが必ずしも親切とは限らないンダ。決して独りよがりになってもいけないンダ。伝わらなければ、それは君の想いではなくなるンダ」
いつもの彼女ではない。そうとだけわかった。だが、それだけでもこれまで以上になく彼女が不安がっていることがわかった。
「でもナ...」
だが、そのあとに続いた言葉に俺は胸を打たれた。
「君が本当に彼女を助けたいと思っているのなら、その思いはきっと届くはずだヨ。君の想いは必ずカタチになれるんだと、そう思えることが大切なんダ。自分がどんなに弱くたって、君の意思が君の本当の強さを引き出してくれるサ。だから...」
ふいに結の言葉が途切れた。
「............だから、彼女を...守ってあげナ。いざっていう時はアタシが可愛い後輩を助けてあげるからサ」
右手の親指を立ててニヒッと笑う結の顔に、どこか悲しげな部分があることに俺はすぐには気づけなかった。
それよりも、彼女に掛けられた言葉が俺の心の中にあった何か黒い塊のようなものがみるみるうちに溶けていった。温かい何かが、俺を包んでいった。安心する。本当に俺を守ってくれそうだった。
ふいに頰が濡れた気がした。
でも、ほっぺたには涙なんてものはなかった。かわりと言っては何だが、そこには温かい笑顔があったと、俺は感じることができた。
「...ありがとう、先輩」
長い沈黙を破って、口を開けた。
「ウン。それでいいんダ」
あの時、俺はまだ気づいていなかった。何も。でも、あの時彼女がくれた言葉は、今でも、これから先降りかかる重圧を壊していってくれた。
その先にある光を、彼女はあの時、教えてくれたのだった。
「さぁ、いっちょやってやるか!」
荒い鼻息に混じって出た声には、これまでになく、勇気と力強さが結ばれていた。
7話 重圧ディストラクション を読んで頂き誠にありがとうございます。
恵美の不意の失敗、さらにのし掛かる恵美への重圧。そして、仁とその周りの心情もわかってきましたね。
今回は結がキーパーソンとなりました。元忍者の彼女は仁に本当は何を伝えたかったのか...
次話、8話 For Smile は明日(2/2)となります。
ついに藤五郎の元に正式?に殴り込みに行きます。そして、仁の悲痛な過去と新たに恵美視点を加えてあります。
どうぞ、次話以降もよろしくお願いします。